20180807

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)
鞘 : カイデックス/ラブレスレザー、ハイブリッドコンビネーションシース

シース in シース構造(分離使用可能) Sheath in Sheath Structure [ Can be used separately ]

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)

Forest and Stream series フォレスト&ストリーム シリーズ

上:Forest and Stream [Medium Model] フォレスト&ストリーム(ミディアムモデル)

下:Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)


Forest and Stream series フォレスト&ストリーム シリーズ

上から

①Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] – Vertical Full Tapered Tang & Blade Bevel Structure フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル):バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造

Blade Length : 200mm / Overall Length : 320mm / Blade Steel : CV-134 / Scale Material : Tan Canvas Micarta / Guard Material : Brass

¥120,000(税別) Sold

②Forest and Stream [Medium Model] – Vertical Full Tapered Tang & Blade Bevel Structure フォレスト&ストリーム(ミディアムモデル):バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造

Blade Length : 180mm / Overall Length : 300mm / Blade Steel : ATS-34 / Scale Material : Green Canvas Micarta / Guard Material : Nickel Silver

¥100,000(税別) Stock 在庫あり

③Forest and Stream [Regular Model] – Vertical Full Tapered Tang & Blade Bevel Structure フォレスト&ストリーム(レギュラーモデル):バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造

Blade Length : 113mm / Overall Length : 220mm / Blade Steel : ATS-34 / Scale Material : Green Canvas Micarta

¥40,000(税別) Sold

④Forest and Stream Petit Knife – Simplex Knife Structure フォレスト&ストリーム ペティナイフ:シンプレックス構造ナイフ

Blade Length : 123mm / Overall Length : 242mm / Blade Steel : ATS-34 / Scale Material : Black Canvas Micarta

¥40,000(税別) Sold


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カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

Custom Knife maker Kei. Uchida’s website.


The knife is like a mirror.

It Projecting humans and this world.


 

バーティカルフルテーパードタング・テストナイフ/Vertical Full Tapered Tang・Test Knife

2018 JCKM/JKG鍛造ナイフ部会合同カスタムナイフショーが、4月7日(土)〜8日(日)と2日間にわたり開催されました。新しい構造のナイフのお話しをたくさんする事ができ、とても充実した時間を過ごさせて頂きました。ご来場下さったお客様方、ショーの運営、事務局の皆様方、ナイフメーカーの皆様方ありがとうございました。

2018 JCKM/JKG鍛造ナイフ部会合同カスタムナイフショー

公式ウェブサイト https://www.jckm.jp/show.htm


~!満員御礼!~

下記日程にて、銀座ブレードショーが大盛況の内に開催されました。ご来場下さったお客様方、運営、事務局の皆様方、ナイフメーカーの皆様方ありがとうございました。次回、銀座ブレードショーは来年2月に開催となります。きっと、冬さなかの熱い1日になる事と思われます。宜しくお願い致します。

2018年7月9日 内田 啓.

次回、僕が参加させて頂くナイフショーは7月8日(日)開催 、銀座ブレードショーとなります。皆様のご来場、心よりお待ちしております。よろしくお願い致します。

■日時:2018年7月8日(日)

■会場:ライオン銀座クラシックホール

東京都中央区銀座7-9-20 ライオン銀座七丁目ビル6F

銀座ブレードショー

公式ウェブサイト https://www.napi.ac/ginzaknife.htm


New

■アウトドア雑誌「Fielder vol.40」最新号に11名のカスタムナイフメーカーが参加したアウトドアペティナイフの企画が掲載されました。僕は[ Simplex Knife :Forest and Stream Petit Knife]で参加させて頂きました。是非ご覧ください。

F&S ペティナイフ

Fielder フィールダー vol.40 (サクラムック)

■Edge on the Borderのコーナーを更新しました。

■New Knifeを更新しました。

■V F T Tとは違う別の新しい構造、デザインのナイフ [ Simplex Knife ]を公開しました。「Edge on the Border」 最終項です。


Edge on the Border

V F T T

■バーティカルフルテーパードタングとは

対象物に対し垂直方向にナイフ鋼材全体をテーパー加工し且つ同時にブレードベベルをも得るという構造である。完成したナイフは簡単に言うと斧の刃体にナイフハンドルを付けたようなイメージとなる。通常のフルテーパードタングの利点はそのままに活かし軽量で、ベベルストップ(立ち上がり)やリカッソなど応力が集中する形状の急激な変換点が無いため衝撃に強く、剛性に優れ且つ柔軟で弾力性に富むタフなナイフにする事ができる。

■バーティカルフルテーパードタングのバリエーション

A.は通常のバーティカルフルテーパードタングの断面構造である。刃先からハンドルエンド(バット)まで対象物に垂直方向にテーパー加工され、それはそのまま同時にブレードベベルに接続される。ナイフ全体が一つの連続量(ボリューム)として把握され軽量で柔軟、弾力性に富む。ブレードバックは鋼材厚がタングハンドルエンド(バット)まで確保されるため剛性にも優れる。ナイフの致命的な破壊につながるような力に対しそれを受け流す柳のようにしなやかに強度を保つという特徴がある。

B.はバーティカルフルテーパードタングに更に別のグラインドとブレードベベルが二段階(一段階でも可能)となる構造である。この場合はホローグラインド、フラットグラインド、コンベックスグラインドなど種々組み合わせが可能である。スカンジグラインドなどではより抜けの良いブレードベベルとなる。

C.はReverse Vertical Full Tapered Tang(リバース・バーティカルフルテーパードタング)という。通常と上下を逆に対象物に対し垂直方向にテーパーをとり、かつ別のグラインドでブレードベベルを得る=ダブルブレードとなる構造である。狩猟に於ける獲物の止め刺し用ナイフ、スティレット:Stilettやファイティングナイフ、ブーツナイフ等に有効であろう。

※図像の薄いグレー部がストック(元の鋼材)、濃いグレー部がバーティカルフルテーパードタング加工された断面。黒の部分がブレードの断面である。

※当然この3種以外のグラインドもあり得るが(例えばホローグラインドやコンベックスグラインドのブレードベベルをタングまで延長する等―この場合はハンドル材を円弧状に加工する必要がある・・・)ベースはあくまでこの3種のグラインドとなる事だろう。

※図像はバーティカルフルテーパードタングの構造を解りやすく整理するため小刃など細かな部分は省略されている。

※熱処理されたストック(元の鋼材)そのままの状態を最大強度とするならばそれを削り出しナイフとしての性能を付加した上でなるべく最大強度に近づけるという考え方の構造です。チョッピングやバトニングにおいては熱処理されナイフとして加工された鋼材特性を超えるような力がかかれば当然壊れるという認識のもと自己判断のうえで適切に行って下さい。言うまでもなくハンドル部の破損も同様です。


バーティカルフルテーパードタングモデル・テストナイフ

Forest and Stream [Regular Model]

フォレスト&ストリーム(レギュラーモデル)

刃長110mm/全長220mm/ストック3mm  ¥40,000(税別)

※TypeⅡ:/ストック4.5mm〜5mm ¥45,000(税別)

鋼材:ATS-34(推奨鋼材:CV134)

ハンドル材:マッカーサーエボニー

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:フラットグラインド ミラー

■テストナイフのデザインコンセプト

アウトドアライフでより少ない装備でより多くの事を行う。必要なものはなるべく現場で調達し加工して使用する。「ブッシュクラフト」という言葉が近年拡張してきたと思われるアウトドアスタイルにはまさに最もナイフが得意とする万能性に基づく思想が根本にあると考えられる。実際は狩猟民や遊動民のバンドが古くから使用してきたであろうナイフ、用途が細分化される以前のナイフがそうであったように一本で何でもこなせるナイフ。具体的には火を起こす作業や休息を得る場所の確保をする際などに、あるいは食器類や生活用具の作成など、対樹木草木を主要な使用目的対象としているかどうかが重要なポイントとなってくる。フェザースティックの作成などの細かい作業からチョッピング、バトニングといったラフな使用まで想定されかつハンティングやフィッシングでの獲物の解体、調理にも適した万能性を持つこのナイフは「ブッシュクラフト」という言葉がそうであるように、より根源的な原点ともいうべきナイフの回帰という形で帰って来た新しいナイフである。身幅を広く取りバーティカルフルテーパードタング構造とする事で切れ味を損なう事なく強度を確保し同時にチョイルを設ける事で調理の際に使用するまな板での作業に対応し、包丁でいうアゴは意外に使用頻度が高く便利なものだ。またチョイルは研ぎやすさにも貢献する。フラットグラインドは言うまでもなく斧や鉈でもその食い込みの良さから好まれる場合もあり多く製造販売もされているグラインドでもある。刃先は通常より厚めに残し強度を確保するとともに、エッジ幅を広くとる事で刃の付け方で用途に応じる事が可能となっている。ブレードバックはバトニングしやすいように鋼材厚を残し平らとし先端に向け角度を設ける事で獲物や魚への差し込みを容易にしかつ細かな作業にも応じる形状となっている。リカーブしたブレードは対象物が逃げるのを防ぎ先端に向け大きな弧を描くR部は獲物のスキニングや解体も容易にする事だろう。更にこの軽量なナイフの特筆すべき点は対象物を手に持ち中空でナイフを操作するペティナイフ的な使い勝手が非常に良い事である。ヒルトレスではあるがチョイル部がブレードへの合図となり安全性が確保され、コンパクトなレザーシースにきっちり納める事ができる。ハンドルはグリップが良く効くコンベンショナルハンドルである。重量バランスは通常のハンティングナイフよりわずかにブレード寄りとなっており薮払いなどには有利だろう。「ブッシュクラフト」という言葉から拡張されたアウトドアライフが要求する条件を満たすナイフは互いに矛盾し合う用途と機能のバランスの最もとれた最適解を得て新しいデザインとなる。山に一本というならこのナイフである。このナイフをベース(レギュラー)とし同型で鋼材厚を4.5mm〜5mmとより厚手としたTypeⅡ。同一コンセプトで大型のミディアム、更にパワフルな仕様のヘビーデューティーと三種のバーティカルフルテーパードタング構造のブッシュクラフトモデルを制作中である。その他のコンセプトでは10種ほどのラインナップを計画している。この構造のナイフが過去に存在しないとは全く考えていない。ただこのナイフを制作した事で初めてナイフをデザインする事が出来たと実感する事ができた。足すデザインではなく引くデザイン・・・ナイフの用途と機能:ナイフの形態と構造:生産過程つまりストックアンドリムーバル(削り出し)という制作方法とが合致するデザインをする事が出来たと思う。かつてルネサンス(再生)の彫刻家ミケランジェロはこう云った「優れた彫刻は崖から落としても壊れる事はない」この言葉はロックでいう魂を現す言葉でもある。

価格:¥40,000(税別)オーダー受付中です。

※鋼材の厚みが4.5mm〜5mmとなるTypeⅡは、¥45,000(税別)となります。

獲物の解体テスト

※大盛況の銀座ブレードショーでは多くのお客様にご興味を持ってみて頂く事ができました。オーダーご希望の皆様方始めありがとうございました。(2月11日)

銀座ブレードショー

公式ウェブサイト https://www.napi.ac/ginzaknife.htm

2018年1月26日   内田 啓.

Edge on the Border/記事はもう少し続きます。しばしお待ち下さい。


Edge on the Border/つづき

ここに「Forest and Stream」という一冊の雑誌がある。

1873年8月に設立され、1930年に「Field and Stream」誌と合併するまで続き、アメリカでの狩猟、釣りなどのアウトドア活動を紹介する雑誌だった。この雑誌の寄稿者の中にネスマック(Nessmuk:彼と友達であったネイティブアメリカンの名前)というペンネームを持つシアーズ氏(George Washington Sears)がいた。ごく初期のアウトドアライターのパイオニアの一人だが、その彼の著した本の中に「WOODCRAFT AND CAMPING」というものがある。それはここで読む事ができる。

http://www.raems.com/articles/nessmuk/nessmuk.htm

「ウッドクラフト&キャンピング」というタイトルでピンとくる方もいらっしゃると思うが当時のアウトドアスタイルの提案と紹介、そのノウハウを記した貴重なものである。この中の第二章「Knapsack, Hatchet, Knives, Tinware, Rods, Fishing Tackle, Ditty-Bag」に彼のアウトドアスタイルに有効であるとされる刃物としてハチェットとナイフが紹介されている。

これは有名なNessmuk Trio(ネスマックトリオ)と呼ばれているもので、①木材を綺麗に加工するための良く研がれた鋭い刃と、節(たぶん木材と獲物の両方の)や鹿の骨などを粉砕する厚手の刃との用途別に研がれた両刃の手斧。②獲物のスキニング、解体に適し食べる事にも便利(ネスマック氏はそれをスプーンとしても利用していたようである)な薄刃のフィクスドハンティングナイフ。③それから頑丈な2枚刃のフォールディングナイフの3種で構成されている。先のブッシュクラフトに適したナイフの開発はこのネスマックトリオを一本のナイフにまとめる形で構想されたナイフであるとも云い得る。都合5枚のブレードと3種のハンドルの持つ機能を一本のナイフに凝縮する必要があった。これはあくまで推測であるが逆に「ブッシュクラフト」という言葉、概念はネスマック氏の「ウッドクラフト&キャンピング」の提唱したアウトドアスタイルの一つの解釈であり一つの翻訳なのではないだろうか。つまり(ウッドクラフト)+(キャンピング)≒(ブッシュクラフト)というアウトドアスタイルを読みとる事も可能だ。少なくとも影響関係は認められるように思う。(別の流れとしてはヨーロッパ、特に北欧での事が考えられるがそれは別の機会に考察、ナイフ制作にトライしたいと思う)軽量装備のキャンピングライフの創始者(この事も身体が小さく非力で病弱であったというネスマック氏のある種の必然に則った強い思想が感じとれる)とも言われるネスマック氏が必要装備としてあげるネスマックトリオは道具という物とアウトドアスタイルの間の適材適所な関係性と在り方を教えてくれもする。「ウッドクラフト&キャンピング」では私達を森や川へ誘う「Final Advice」としてこんな言葉で締めくくられている。

Wherefore, let us be thankful that there are still thousands of cool, green nooks beside crystal springs, where the weary soul may hide for a time, away from debts, duns and deviltries, and a while commune with nature in her undress.

And with kindness to all true woodsmen; and with malice toward none, save the trout-hog, the netter, the cruster, and skin-butcher, let us.

疲れた魂が時間借金取りから束の間逃れる事ができる水晶の緑が幾千も残されている事に感謝します。生まれたままの姿で彼女が自然に抱かれるように、アウトドア―ズマン、アングラー、ハンター達を癒す、悪意の存在しない共生への道がそこには在るのかもしれません(意訳:内田)

テストナイフのモデル名、ネーミング「Forest and Stream」は厚みのあるアウトドアスタイルとナイフの歴史とノウハウの蓄積とを意識して、より近い起源を持つと思われるこの雑誌名から名付けさせて頂いた。

※ネスマック氏(George Washington Sears)は初期の環境保護主義者でもある。“We do not go to the green woods and crystal waters to rough it, we go to smooth it. We get it rough enough at home, in towns and cities.“. 「私たちは緑の森や透明な水を荒らす事は決してない。自然のサイクルが円滑に廻るようにしたいんだ。それよりほら私たちの都市や街や家はとっくに荒れ果ててしまっているよ」(意訳:内田w)ネスマック氏の言葉である。

※Loveless氏のナイフにも「Nessmuk Skinner」というモデルがあり、有名な「Field & Stream」というモデルが存在する。一本のナイフからの問いかけに谺のように跳ね返ってくる様々な響きと想い、その全てに応える事はできないとしても静かに耳を澄まし、せめてオマージュとしてありたいと思う。

4″Nessmuk Skinner IMPROVED handles 4″ネスマック・スキナー インプルーブドハンドル

※またナイフ「Forest & Stream:フォレスト&ストリーム」の企画、構想と同時進行でこのモデルのミディアム(刃長180mm)のスペシャルカスタムモデル(刃長200mmモデル)のオーダーを下さったカスタマー「F」様の「S」:スペシャルモデルであるという裏の意味も込めさせて頂いた。F様の用途とナイフに求める機能を実現すべくデザイン設計を進めていく過程で「Forest&Stream」(レギュラー、TypeⅡ)の他に、(ミディアム)(ヘビーデューティー)と更に2種のバーティカルフルテーパードタング構造のナイフが誕生する事となった。

※ナイフのデザインにおいてはいわゆる「独自の感性」や「恣意的判断」などを極力排するためにべジェ曲線やB-スプライン曲線(その意図は別として)のように可塑的(押して戻す力の無い粘土や針金、あるいは脚気の身体を操作するような)なラインの求め方は一切なされない。これら自在(表面積と内容量、質の関係を問わずに)に引く事の出来る線はインチ、ミリ規格や尺規格であれ、座標上の違いは何もない。あるのは各部の比例関係だが、個体差(個別具体性)を吸収する事のできない比例関係は特殊で単一な条件のもとで効率という事に置き換える場合にのみ有効となるにすぎない(フィボナッチ数列同様数学的に)。端点の求め方が恣意的である以上およそ何にでも見いだせ、いかようにでもできてしまうようなラインである。これらは家電や車や建築のデザインには有効かもしれないがナイフのデザインには不向きであると考える(二次元平面上の恣意的視覚対象として不要な凹凸を生みやすい:これではアーダンス!?w)。例えば日本刀の最終的な外形(反りのある形《直刀であれ》:《体配》)は生産過程の中で物理的な力により必然的に求められる今この瞬間に凝固したかのような内部応力の塊として一挙に現れる「こうでしかあり得ない」張りつめた形である。それを型として今度は逆に使用者の流派、技能、身体構造、身体特性ひいては癖などに転写され折り返され形にフィードされる、そしてまた折り返され相互に無駄を省き練り上げられるその連鎖(フィードバックループ)の果てに決定づけられていく対象と主体との間のインターフェイスとしてある。道具としてのナイフの歴史は遥かに永く、用途も対象の幅も比較にならないほど広く深い。それはいわゆる「かまいたち」のように「切る」という行為の中で、運動の中で初めてその本当の姿が現前し把捉(想起:Anamnēsis:Rebirth)される動線の辿る軌跡の全体像(Master)であり(Kinesthetic:例えば小さなナイフが大きな仕事をこなし、大きく感じその逆もまた可能なものとなる・・・手にした瞬間の直感的にも:身体図式[Body Schema])その意味に於いてナイフはそれ自体としてひとつの独自な時空を形成しうるが同時にその内にも外にも属さない切り開かれた境界線上の刃の痕跡として太古よりストック[Stock]されてきた経験、形態と記憶(Time Binderによって喚起される)の総体でもある。ナイフのもつ官能性(エロスとタナトス)はどこから生ずるのか。ここではそのデザインの具体的な方法として①「水盤法:リムーバル[Removal]《切金[Metal Shims(dividing the Mold)]、ストリギリス[Strigilis]、ジオイド[Geoid]》②「対位法」及び③「型:版(転写)」の三つのキーワードを挙げさせて頂き、少しずつではあるが、先人を模倣し学びその到達点を定め(intentionを減ずる事なく)「目指すナイフをそのままに創る」という目標と同時進行で、僕の考えるナイフ、デザインというものをまとめていきたく思う。

※何度も繰り返させて頂きますが上記は、あくまで僕個人の考え及びメソッドの一部に過ぎません。ナイフには多様性を受け入れる素地があり、その事がその魅力の一旦を担っている事は言を俟ちません。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776年)より「窮奇」(かまいたち)

2018年2月21日 内田 啓.


New Structure Knife

V F T T [Vertical Full Tapered Tang&Blade Bevel] バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造のBushcraft Model Knife(ブッシュクラフト ナイフ)と同時進行で、ある特定の条件の元ナイフの性能、機能を問う要求を満たす別のナイフの設計、デザインをする必要があった。以下は先にその構造面に絞りご紹介させて頂く。

Forest and Stream Petit Knife(Simplex Knife Structure)

フォレスト&ストリーム ペティナイフ(シンプレックス構造ナイフ)

価格 ¥40,000(税別)

Simplex Knife Structure

シンプレックス構造のナイフとは

水平+垂直=三角錐(単体:Simplex)

Horizontal Full Tapered Tang&Blade Bevel(ホリゾンタル フルテーパードタング&ブレードべベル):対象物に対し水平方向のフルテーパードタング&ブレードべベル

+

Vertical Full Tapered Tang&Blade Bevel(バーティカル フルテーパードタング&ブレードべベル):対象物に対し垂直方向のフルテーパードタング&ブレードべベル

=

Triangular Pyramid Full Tapered Tang&Blade Bevel(トライアンギュラー ピラミッド フルテーパードタング&ブレードべベル):三角錐形状となるフルテーパードタング&ブレードべベル

=

Simplex Knife(シンプレックス ナイフ)

対象物に対し、水平方向へのフルテーパードタング&ブレードベベル+垂直方向へのフルテーパードタング&ブレードベベル構造のナイフである。最小の頂点数で構成する事が出来る立体:三角錐:Triangular Pyramid(トライアンギュラーピラミッド) : Simplex(シンプレックス)をナイフの基本構造とした。

詳細は後日公開となります。

2018年3月1日   内田 啓.


New Knife


New Bushcraft Model Custom Knife

ニュー ブッシュクラフト モデル カスタムナイフ

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)

Forest and Stream [Medium Model] フォレスト&ストリーム(ミディアムモデル)

Forest and Stream [Regular Model]  フォレスト&ストリーム(レギュラーモデル)

Forest and Stream Petit Knife フォレスト&ストリーム ペティナイフ

New Custom Knife

新作 カスタムナイフ

T・Model T・モデル

3″SEMI-SKINNER 3”セミスキナー

HAND SCALPEL4 ハンド・スケルペル4

Hand Scalpel INTEGRAL2 ハンド・スケルペル インテグラル2

2 2/5″SEMI-SKINNER

3″Lamb Utility 3″ラムユーティリティー

Doctor.S

4″Nessmuk Skinner IMPROVED handles 4″ネスマック・スキナー インプルーブドハンドル

4″Crooked Skinner IMPROVED handles 4″クルックド・スキナー インプルーブドハンドル

4″Dropped Hunter IMPROVED handles 4″ドロップ・ハンター インプルーブドハンドル

4″Utility Hunter IMPROVED handles 4″ユーティリティー・ハンター インプルーブドハンドル


I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

20180524

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)
鞘 : カイデックス/ラブレスレザー、ハイブリッドコンビネーションシース

シース in シース構造(分離使用可能) Sheath in Sheath Structure [ Can be used separately ]

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)

Forest and Stream series フォレスト&ストリーム シリーズ

上:Forest and Stream [Medium Model] フォレスト&ストリーム(ミディアムモデル)

下:Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)


Forest and Stream series フォレスト&ストリーム シリーズ

上から

①Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] – Vertical Full Tapered Tang & Blade Bevel Structure フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル):バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造

Blade Length : 200mm / Overall Length : 320mm / Blade Steel : CV-134 / Scale Material : Tan Canvas Micarta / Guard Material : Brass

¥120,000(税別) Sold

②Forest and Stream [Medium Model] – Vertical Full Tapered Tang & Blade Bevel Structure フォレスト&ストリーム(ミディアムモデル):バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造

Blade Length : 180mm / Overall Length : 300mm / Blade Steel : ATS-34 / Scale Material : Green Canvas Micarta / Guard Material : Nickel Silver

¥100,000(税別) Stock 在庫あり

③Forest and Stream [Regular Model] – Vertical Full Tapered Tang & Blade Bevel Structure フォレスト&ストリーム(レギュラーモデル):バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造

Blade Length : 113mm / Overall Length : 220mm / Blade Steel : ATS-34 / Scale Material : Green Canvas Micarta

¥40,000(税別) Sold

④Forest and Stream Petit Knife – Simplex Knife Structure フォレスト&ストリーム ペティナイフ:シンプレックス構造ナイフ

Blade Length : 123mm / Overall Length : 242mm / Blade Steel : ATS-34 / Scale Material : Black Canvas Micarta

¥40,000(税別) Sold


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カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

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バーティカルフルテーパードタング・テストナイフ/Vertical Full Tapered Tang・Test Knife

2018 JCKM/JKG鍛造ナイフ部会合同カスタムナイフショーが、4月7日(土)〜8日(日)と2日間にわたり開催されました。新しい構造のナイフのお話しをたくさんする事ができ、とても充実した時間を過ごさせて頂きました。ご来場下さったお客様方、ショーの運営、事務局の皆様方、ナイフメーカーの皆様方ありがとうございました。

2018 JCKM/JKG鍛造ナイフ部会合同カスタムナイフショー

公式ウェブサイト https://www.jckm.jp/show.htm


次回、僕が参加させて頂くナイフショーは7月8日(日)開催、銀座ブレードショーとなります。皆様のご来場、心よりお待ちしております。よろしくお願い致します。

■日時:2018年7月8日(日)

■会場:ライオン銀座クラシックホール

東京都中央区銀座7-9-20 ライオン銀座七丁目ビル6F

銀座ブレードショー

公式ウェブサイト https://www.napi.ac/ginzaknife.htm


New

■Edge on the Borderのコーナーを更新しました。

■New Knifeを更新しました。

■V F T Tとは違う別の新しい構造、デザインのナイフ [ Simplex Knife ]を公開しました。「Edge on the Border」 最終項です。


Edge on the Border

V F T T

■バーティカルフルテーパードタングとは

対象物に対し垂直方向にナイフ鋼材全体をテーパー加工し且つ同時にブレードベベルをも得るという構造である。完成したナイフは簡単に言うと斧の刃体にナイフハンドルを付けたようなイメージとなる。通常のフルテーパードタングの利点はそのままに活かし軽量で、ベベルストップ(立ち上がり)やリカッソなど応力が集中する形状の急激な変換点が無いため衝撃に強く、剛性に優れ且つ柔軟で弾力性に富むタフなナイフにする事ができる。

■バーティカルフルテーパードタングのバリエーション

A.は通常のバーティカルフルテーパードタングの断面構造である。刃先からハンドルエンド(バット)まで対象物に垂直方向にテーパー加工され、それはそのまま同時にブレードベベルに接続される。ナイフ全体が一つの連続量(ボリューム)として把握され軽量で柔軟、弾力性に富む。ブレードバックは鋼材厚がタングハンドルエンド(バット)まで確保されるため剛性にも優れる。ナイフの致命的な破壊につながるような力に対しそれを受け流す柳のようにしなやかに強度を保つという特徴がある。

B.はバーティカルフルテーパードタングに更に別のグラインドとブレードベベルが二段階(一段階でも可能)となる構造である。この場合はホローグラインド、フラットグラインド、コンベックスグラインドなど種々組み合わせが可能である。スカンジグラインドなどではより抜けの良いブレードベベルとなる。

C.はReverse Vertical Full Tapered Tang(リバース・バーティカルフルテーパードタング)という。通常と上下を逆に対象物に対し垂直方向にテーパーをとり、かつ別のグラインドでブレードベベルを得る=ダブルブレードとなる構造である。狩猟に於ける獲物の止め刺し用ナイフ、スティレット:Stilettやファイティングナイフ、ブーツナイフ等に有効であろう。

※図像の薄いグレー部がストック(元の鋼材)、濃いグレー部がバーティカルフルテーパードタング加工された断面。黒の部分がブレードの断面である。

※当然この3種以外のグラインドもあり得るが(例えばホローグラインドやコンベックスグラインドのブレードベベルをタングまで延長する等―この場合はハンドル材を円弧状に加工する必要がある・・・)ベースはあくまでこの3種のグラインドとなる事だろう。

※図像はバーティカルフルテーパードタングの構造を解りやすく整理するため小刃など細かな部分は省略されている。

※熱処理されたストック(元の鋼材)そのままの状態を最大強度とするならばそれを削り出しナイフとしての性能を付加した上でなるべく最大強度に近づけるという考え方の構造です。チョッピングやバトニングにおいては熱処理されナイフとして加工された鋼材特性を超えるような力がかかれば当然壊れるという認識のもと自己判断のうえで適切に行って下さい。言うまでもなくハンドル部の破損も同様です。


バーティカルフルテーパードタングモデル・テストナイフ

Forest and Stream [Regular Model]

フォレスト&ストリーム(レギュラーモデル)

刃長110mm/全長220mm/ストック3mm  ¥40,000(税別)

※TypeⅡ:/ストック4.5mm〜5mm ¥45,000(税別)

鋼材:ATS-34(推奨鋼材:CV134)

ハンドル材:マッカーサーエボニー

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:フラットグラインド ミラー

■テストナイフのデザインコンセプト

アウトドアライフでより少ない装備でより多くの事を行う。必要なものはなるべく現場で調達し加工して使用する。「ブッシュクラフト」という言葉が近年拡張してきたと思われるアウトドアスタイルにはまさに最もナイフが得意とする万能性に基づく思想が根本にあると考えられる。実際は狩猟民や遊動民のバンドが古くから使用してきたであろうナイフ、用途が細分化される以前のナイフがそうであったように一本で何でもこなせるナイフ。具体的には火を起こす作業や休息を得る場所の確保をする際などに、あるいは食器類や生活用具の作成など、対樹木草木を主要な使用目的対象としているかどうかが重要なポイントとなってくる。フェザースティックの作成などの細かい作業からチョッピング、バトニングといったラフな使用まで想定されかつハンティングやフィッシングでの獲物の解体、調理にも適した万能性を持つこのナイフは「ブッシュクラフト」という言葉がそうであるように、より根源的な原点ともいうべきナイフの回帰という形で帰って来た新しいナイフである。身幅を広く取りバーティカルフルテーパードタング構造とする事で切れ味を損なう事なく強度を確保し同時にチョイルを設ける事で調理の際に使用するまな板での作業に対応し、包丁でいうアゴは意外に使用頻度が高く便利なものだ。またチョイルは研ぎやすさにも貢献する。フラットグラインドは言うまでもなく斧や鉈でもその食い込みの良さから好まれる場合もあり多く製造販売もされているグラインドでもある。刃先は通常より厚めに残し強度を確保するとともに、エッジ幅を広くとる事で刃の付け方で用途に応じる事が可能となっている。ブレードバックはバトニングしやすいように鋼材厚を残し平らとし先端に向け角度を設ける事で獲物や魚への差し込みを容易にしかつ細かな作業にも応じる形状となっている。リカーブしたブレードは対象物が逃げるのを防ぎ先端に向け大きな弧を描くR部は獲物のスキニングや解体も容易にする事だろう。更にこの軽量なナイフの特筆すべき点は対象物を手に持ち中空でナイフを操作するペティナイフ的な使い勝手が非常に良い事である。ヒルトレスではあるがチョイル部がブレードへの合図となり安全性が確保され、コンパクトなレザーシースにきっちり納める事ができる。ハンドルはグリップが良く効くコンベンショナルハンドルである。重量バランスは通常のハンティングナイフよりわずかにブレード寄りとなっており薮払いなどには有利だろう。「ブッシュクラフト」という言葉から拡張されたアウトドアライフが要求する条件を満たすナイフは互いに矛盾し合う用途と機能のバランスの最もとれた最適解を得て新しいデザインとなる。山に一本というならこのナイフである。このナイフをベース(レギュラー)とし同型で鋼材厚を4.5mm〜5mmとより厚手としたTypeⅡ。同一コンセプトで大型のミディアム、更にパワフルな仕様のヘビーデューティーと三種のバーティカルフルテーパードタング構造のブッシュクラフトモデルを制作中である。その他のコンセプトでは10種ほどのラインナップを計画している。この構造のナイフが過去に存在しないとは全く考えていない。ただこのナイフを制作した事で初めてナイフをデザインする事が出来たと実感する事ができた。足すデザインではなく引くデザイン・・・ナイフの用途と機能:ナイフの形態と構造:生産過程つまりストックアンドリムーバル(削り出し)という制作方法とが合致するデザインをする事が出来たと思う。かつてルネサンス(再生)の彫刻家ミケランジェロはこう云った「優れた彫刻は崖から落としても壊れる事はない」この言葉はロックでいう魂を現す言葉でもある。

価格:¥40,000(税別)オーダー受付中です。

※鋼材の厚みが4.5mm〜5mmとなるTypeⅡは、¥45,000(税別)となります。

獲物の解体テスト

※大盛況の銀座ブレードショーでは多くのお客様にご興味を持ってみて頂く事ができました。オーダーご希望の皆様方始めありがとうございました。(2月11日)

銀座ブレードショー

公式ウェブサイト https://www.napi.ac/ginzaknife.htm

2018年1月26日   内田 啓.

Edge on the Border/記事はもう少し続きます。しばしお待ち下さい。


Edge on the Border/つづき

ここに「Forest and Stream」という一冊の雑誌がある。

1873年8月に設立され、1930年に「Field and Stream」誌と合併するまで続き、アメリカでの狩猟、釣りなどのアウトドア活動を紹介する雑誌だった。この雑誌の寄稿者の中にネスマック(Nessmuk:彼と友達であったネイティブアメリカンの名前)というペンネームを持つシアーズ氏(George Washington Sears)がいた。ごく初期のアウトドアライターのパイオニアの一人だが、その彼の著した本の中に「WOODCRAFT AND CAMPING」というものがある。それはここで読む事ができる。

http://www.raems.com/articles/nessmuk/nessmuk.htm

「ウッドクラフト&キャンピング」というタイトルでピンとくる方もいらっしゃると思うが当時のアウトドアスタイルの提案と紹介、そのノウハウを記した貴重なものである。この中の第二章「Knapsack, Hatchet, Knives, Tinware, Rods, Fishing Tackle, Ditty-Bag」に彼のアウトドアスタイルに有効であるとされる刃物としてハチェットとナイフが紹介されている。

これは有名なNessmuk Trio(ネスマックトリオ)と呼ばれているもので、①木材を綺麗に加工するための良く研がれた鋭い刃と、節(たぶん木材と獲物の両方の)や鹿の骨などを粉砕する厚手の刃との用途別に研がれた両刃の手斧。②獲物のスキニング、解体に適し食べる事にも便利(ネスマック氏はそれをスプーンとしても利用していたようである)な薄刃のフィクスドハンティングナイフ。③それから頑丈な2枚刃のフォールディングナイフの3種で構成されている。先のブッシュクラフトに適したナイフの開発はこのネスマックトリオを一本のナイフにまとめる形で構想されたナイフであるとも云い得る。都合5枚のブレードと3種のハンドルの持つ機能を一本のナイフに凝縮する必要があった。これはあくまで推測であるが逆に「ブッシュクラフト」という言葉、概念はネスマック氏の「ウッドクラフト&キャンピング」の提唱したアウトドアスタイルの一つの解釈であり一つの翻訳なのではないだろうか。つまり(ウッドクラフト)+(キャンピング)≒(ブッシュクラフト)というアウトドアスタイルを読みとる事も可能だ。少なくとも影響関係は認められるように思う。(別の流れとしてはヨーロッパ、特に北欧での事が考えられるがそれは別の機会に考察、ナイフ制作にトライしたいと思う)軽量装備のキャンピングライフの創始者(この事も身体が小さく非力で病弱であったというネスマック氏のある種の必然に則った強い思想が感じとれる)とも言われるネスマック氏が必要装備としてあげるネスマックトリオは道具という物とアウトドアスタイルの間の適材適所な関係性と在り方を教えてくれもする。「ウッドクラフト&キャンピング」では私達を森や川へ誘う「Final Advice」としてこんな言葉で締めくくられている。

Wherefore, let us be thankful that there are still thousands of cool, green nooks beside crystal springs, where the weary soul may hide for a time, away from debts, duns and deviltries, and a while commune with nature in her undress.

And with kindness to all true woodsmen; and with malice toward none, save the trout-hog, the netter, the cruster, and skin-butcher, let us.

疲れた魂が時間借金取りから束の間逃れる事ができる水晶の緑が幾千も残されている事に感謝します。生まれたままの姿で彼女が自然に抱かれるように、アウトドア―ズマン、アングラー、ハンター達を癒す、悪意の存在しない共生への道がそこには在るのかもしれません(意訳:内田)

テストナイフのモデル名、ネーミング「Forest and Stream」は厚みのあるアウトドアスタイルとナイフの歴史とノウハウの蓄積とを意識して、より近い起源を持つと思われるこの雑誌名から名付けさせて頂いた。

※ネスマック氏(George Washington Sears)は初期の環境保護主義者でもある。“We do not go to the green woods and crystal waters to rough it, we go to smooth it. We get it rough enough at home, in towns and cities.“. 「私たちは緑の森や透明な水を荒らす事は決してない。自然のサイクルが円滑に廻るようにしたいんだ。それよりほら私たちの都市や街や家はとっくに荒れ果ててしまっているよ」(意訳:内田w)ネスマック氏の言葉である。

※Loveless氏のナイフにも「Nessmuk Skinner」というモデルがあり、有名な「Field & Stream」というモデルが存在する。一本のナイフからの問いかけに谺のように跳ね返ってくる様々な響きと想い、その全てに応える事はできないとしても静かに耳を澄まし、せめてオマージュとしてありたいと思う。

4″Nessmuk Skinner IMPROVED handles 4″ネスマック・スキナー インプルーブドハンドル

※またナイフ「Forest & Stream:フォレスト&ストリーム」の企画、構想と同時進行でこのモデルのミディアム(刃長180mm)のスペシャルカスタムモデル(刃長200mmモデル)のオーダーを下さったカスタマー「F」様の「S」:スペシャルモデルであるという裏の意味も込めさせて頂いた。F様の用途とナイフに求める機能を実現すべくデザイン設計を進めていく過程で「Forest&Stream」(レギュラー、TypeⅡ)の他に、(ミディアム)(ヘビーデューティー)と更に2種のバーティカルフルテーパードタング構造のナイフが誕生する事となった。

※ナイフのデザインにおいてはいわゆる「独自の感性」や「恣意的判断」などを極力排するためにべジェ曲線やB-スプライン曲線(その意図は別として)のように可塑的(押して戻す力の無い粘土や針金、あるいは脚気の身体を操作するような)なラインの求め方は一切なされない。これら自在(表面積と内容量、質の関係を問わずに)に引く事の出来る線はインチ、ミリ規格や尺規格であれ、座標上の違いは何もない。あるのは各部の比例関係だが、個体差(個別具体性)を吸収する事のできない比例関係は特殊で単一な条件のもとで効率という事に置き換える場合にのみ有効となるにすぎない(フィボナッチ数列同様数学的に)。端点の求め方が恣意的である以上およそ何にでも見いだせ、いかようにでもできてしまうようなラインである。これらは家電や車や建築のデザインには有効かもしれないがナイフのデザインには不向きであると考える(二次元平面上の恣意的視覚対象として不要な凹凸を生みやすい:これではアーダンス!?w)。例えば日本刀の最終的な外形(反りのある形《直刀であれ》:《体配》)は生産過程の中で物理的な力により必然的に求められる今この瞬間に凝固したかのような内部応力の塊として一挙に現れる「こうでしかあり得ない」張りつめた形である。それを型として今度は逆に使用者の流派、技能、身体構造、身体特性ひいては癖などに転写され折り返され形にフィードされる、そしてまた折り返され相互に無駄を省き練り上げられるその連鎖(フィードバックループ)の果てに決定づけられていく対象と主体との間のインターフェイスとしてある。道具としてのナイフの歴史は遥かに永く、用途も対象の幅も比較にならないほど広く深い。それはいわゆる「かまいたち」のように「切る」という行為の中で、運動の中で初めてその本当の姿が現前し把捉(想起:Anamnēsis:Rebirth)される動線の辿る軌跡の全体像(Master)であり(Kinesthetic:例えば小さなナイフが大きな仕事をこなし、大きく感じその逆もまた可能なものとなる・・・手にした瞬間の直感的にも:身体図式[Body Schema])その意味に於いてナイフはそれ自体としてひとつの独自な時空を形成しうるが同時にその内にも外にも属さない切り開かれた境界線上の刃の痕跡として太古よりストック[Stock]されてきた経験、形態と記憶(Time Binderによって喚起される)の総体でもある。ナイフのもつ官能性(エロスとタナトス)はどこから生ずるのか。ここではそのデザインの具体的な方法として①「水盤法:リムーバル[Removal]《切金[Metal Shims(dividing the Mold)]、ストリギリス[Strigilis]、ジオイド[Geoid]》②「対位法」及び③「型:版(転写)」の三つのキーワードを挙げさせて頂き、少しずつではあるが、先人を模倣し学びその到達点を定め(intentionを減ずる事なく)「目指すナイフをそのままに創る」という目標と同時進行で、僕の考えるナイフ、デザインというものをまとめていきたく思う。

※何度も繰り返させて頂きますが上記は、あくまで僕個人の考え及びメソッドの一部に過ぎません。ナイフには多様性を受け入れる素地があり、その事がその魅力の一旦を担っている事は言を俟ちません。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776年)より「窮奇」(かまいたち)

2018年2月21日 内田 啓.


New Structure Knife

V F T T [Vertical Full Tapered Tang&Blade Bevel] バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造のBushcraft Model Knife(ブッシュクラフト ナイフ)と同時進行で、ある特定の条件の元ナイフの性能、機能を問う要求を満たす別のナイフの設計、デザインをする必要があった。以下は先にその構造面に絞りご紹介させて頂く。

Forest and Stream Petit Knife(Simplex Knife Structure)

フォレスト&ストリーム ペティナイフ(シンプレックス構造ナイフ)

価格 ¥40,000(税別)

Simplex Knife Structure

シンプレックス構造のナイフとは

水平+垂直=三角錐(単体:Simplex)

Horizontal Full Tapered Tang&Blade Bevel(ホリゾンタル フルテーパードタング&ブレードべベル):対象物に対し水平方向のフルテーパードタング&ブレードべベル

+

Vertical Full Tapered Tang&Blade Bevel(バーティカル フルテーパードタング&ブレードべベル):対象物に対し垂直方向のフルテーパードタング&ブレードべベル

=

Triangular Pyramid Full Tapered Tang&Blade Bevel(トライアンギュラー ピラミッド フルテーパードタング&ブレードべベル):三角錐形状となるフルテーパードタング&ブレードべベル

=

Simplex Knife(シンプレックス ナイフ)

対象物に対し、水平方向へのフルテーパードタング&ブレードベベル+垂直方向へのフルテーパードタング&ブレードベベル構造のナイフである。最小の頂点数で構成する事が出来る立体:三角錐:Triangular Pyramid(トライアンギュラーピラミッド) : Simplex(シンプレックス)をナイフの基本構造とした。

詳細は後日公開となります。

2018年3月1日   内田 啓.


New Knife


New Bushcraft Model Custom Knife

ニュー ブッシュクラフト モデル カスタムナイフ

Forest and Stream [Medium / Special Custom Model] フォレスト&ストリーム(ミディアム/スペシャルカスタムモデル)

Forest and Stream [Medium Model] フォレスト&ストリーム(ミディアムモデル)

Forest and Stream [Regular Model]  フォレスト&ストリーム(レギュラーモデル)

Forest and Stream Petit Knife フォレスト&ストリーム ペティナイフ

New Custom Knife

新作 カスタムナイフ

T・Model T・モデル

3″SEMI-SKINNER 3”セミスキナー

HAND SCALPEL4 ハンド・スケルペル4

Hand Scalpel INTEGRAL2 ハンド・スケルペル インテグラル2

2 2/5″SEMI-SKINNER

3″Lamb Utility 3″ラムユーティリティー

Doctor.S

4″Nessmuk Skinner IMPROVED handles 4″ネスマック・スキナー インプルーブドハンドル

4″Crooked Skinner IMPROVED handles 4″クルックド・スキナー インプルーブドハンドル

4″Dropped Hunter IMPROVED handles 4″ドロップ・ハンター インプルーブドハンドル

4″Utility Hunter IMPROVED handles 4″ユーティリティー・ハンター インプルーブドハンドル


I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

20180301

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バーティカルフルテーパードタング・テストナイフ/Vertical Full Tapered Tang・Test Knife

The knife is like a mirror.

It Projecting humans and this world.


カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

Custom Knife maker Kei. Uchida’s website.


2018 JCKM/JKG鍛造ナイフ部会合同カスタムナイフショーに出展させて頂きます。皆様のご来場、心よりお待ちしております。宜しくお願い致します。

■日時:2018年4月7日(土) 13:00~18:00、8日(日) 11:00~16:00

■会場:ライオン銀座クラシックホール

東京都中央区銀座7-9-20 ライオン銀座七丁目ビル6F

2018 JCKM/JKG鍛造ナイフ部会合同カスタムナイフショー

公式ウェブサイト https://www.jckm.jp/show.htm


New

■Edge on the Borderのコーナーを更新しました。

■New Knifeを更新しました。

■V F T Tとは別の新しい構造、デザインのナイフ [ Simplex Knife ]を公開しました。Edge on the Border 最終項です。


Edge on the Border

V F T T

■バーティカルフルテーパードタングとは

対象物に対し垂直方向にナイフ鋼材全体をテーパー加工し且つ同時にブレードベベルをも得るという構造である。完成したナイフは簡単に言うと斧の刃体にナイフハンドルを付けたようなイメージとなる。通常のフルテーパードタングの利点はそのままに活かし軽量で、ベベルストップ(立ち上がり)やリカッソなど応力が集中する形状の急激な変換点が無いため衝撃に強く、剛性に優れ且つ柔軟で弾力性に富むタフなナイフにする事ができる。

■バーティカルフルテーパードタングのバリエーション

A.は通常のバーティカルフルテーパードタングの断面構造である。刃先からハンドルエンド(バット)まで対象物に垂直方向にテーパー加工され、それはそのまま同時にブレードベベルに接続される。ナイフ全体が一つの連続量(ボリューム)として把握され軽量で柔軟、弾力性に富む。ブレードバックは鋼材厚がタングハンドルエンド(バット)まで確保されるため剛性にも優れる。ナイフの致命的な破壊につながるような力に対しそれを受け流す柳のようにしなやかに強度を保つという特徴がある。

B.はバーティカルフルテーパードタングに更に別のグラインドとブレードベベルが二段階(一段階でも可能)となる構造である。この場合はホローグラインド、フラットグラインド、コンベックスグラインドなど種々組み合わせが可能である。スカンジグラインドなどではより抜けの良いブレードベベルとなる。

C.はReverse Vertical Full Tapered Tang(リバース・バーティカルフルテーパードタング)という。通常と上下を逆に対象物に対し垂直方向にテーパーをとり、かつ別のグラインドでブレードベベルを得る=ダブルブレードとなる構造である。狩猟に於ける獲物の止め刺し用ナイフ、スティレット:Stilettやファイティングナイフ、ブーツナイフ等に有効であろう。

※図像の薄いグレー部がストック(元の鋼材)、濃いグレー部がバーティカルフルテーパードタング加工された断面。黒の部分がブレードの断面である。

※当然この3種以外のグラインドもあり得るが(例えばホローグラインドやコンベックスグラインドのブレードベベルをタングまで延長する等―この場合はハンドル材を円弧状に加工する必要がある・・・)ベースはあくまでこの3種のグラインドとなる事だろう。

※図像はバーティカルフルテーパードタングの構造を解りやすく整理するため小刃など細かな部分は省略されている。

※熱処理されたストック(元の鋼材)そのままの状態を最大強度とするならばそれを削り出しナイフとしての性能を付加した上でなるべく最大強度に近づけるという考え方の構造です。チョッピングやバトニングにおいては熱処理されナイフとして加工された鋼材特性を超えるような力がかかれば当然壊れるという認識のもと自己判断のうえで適切に行って下さい。言うまでもなくハンドル部の破損も同様です。


バーティカルフルテーパードタングモデル・テストナイフ

Forest and Stream [Regular Model]

フォレスト&ストリーム(レギュラーモデル)

刃長110mm/全長220mm/ストック3mm  ¥40,000(税別)

※TypeⅡ:/ストック4.5mm〜5mm ¥45,000(税別)

鋼材:ATS-34(推奨鋼材:CV134)

ハンドル材:マッカーサーエボニー

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:フラットグラインド ミラー

■テストナイフのデザインコンセプト

アウトドアライフでより少ない装備でより多くの事を行う。必要なものはなるべく現場で調達し加工して使用する。「ブッシュクラフト」という言葉が近年拡張してきたと思われるアウトドアスタイルにはまさに最もナイフが得意とする万能性に基づく思想が根本にあると考えられる。実際は狩猟民や遊動民のバンドが古くから使用してきたであろうナイフ、用途が細分化される以前のナイフがそうであったように一本で何でもこなせるナイフ。具体的には火を起こす作業や休息を得る場所の確保をする際などに、あるいは食器類や生活用具の作成など、対樹木草木を主要な使用目的対象としているかどうかが重要なポイントとなってくる。フェザースティックの作成などの細かい作業からチョッピング、バトニングといったラフな使用まで想定されかつハンティングやフィッシングでの獲物の解体、調理にも適した万能性を持つこのナイフは「ブッシュクラフト」という言葉がそうであるように、より根源的な原点ともいうべきナイフの回帰という形で帰って来た新しいナイフである。身幅を広く取りバーティカルフルテーパードタング構造とする事で切れ味を損なう事なく強度を確保し同時にチョイルを設ける事で調理の際に使用するまな板での作業に対応する。またチョイルは研ぎやすさにも貢献する。フラットグラインドは言うまでもなく斧や鉈でもその食い込みの良さから好まれる場合もあり多く製造販売もされているグラインドでもある。刃先は通常より厚めに残し強度を確保するとともに、エッジ幅を広くとる事で刃の付け方で用途に応じる事が可能となっている。ブレードバックはバトニングしやすいように鋼材厚を残し平らとし先端に向け角度を設ける事で獲物や魚への差し込みを容易にしかつ細かな作業にも応じる形状となっている。リカーブしたブレードは対象物が逃げるのを防ぎ先端に向け大きな弧を描くR部は獲物のスキニングや解体も容易にする事だろう。更にこの軽量なナイフの特筆すべき点は対象物を手に持ち中空でナイフを操作するペティナイフ的な使い勝手が非常に良い事である。ヒルトレスではあるがチョイル部がブレードへの合図となり安全性が確保され、コンパクトなレザーシースにきっちり納める事ができる。ハンドルはグリップが良く効くコンベンショナルハンドルである。重量バランスは通常のハンティングナイフよりわずかにブレード寄りとなっており薮払いなどには有利だろう。「ブッシュクラフト」という言葉から拡張されたアウトドアライフが要求する条件を満たすナイフは互いに矛盾し合う用途と機能のバランスの最もとれた最適解を得て新しいデザインとなる。山に一本というならこのナイフである。このナイフをベース(レギュラー)とし同型で鋼材厚を4.5mm〜5mmとより厚手としたTypeⅡ。同一コンセプトで大型のミディアム、更にパワフルな仕様のヘビーデューティーと三種のバーティカルフルテーパードタング構造のブッシュクラフトモデルを制作中である。その他のコンセプトでは10種ほどのラインナップを計画している。この構造のナイフが過去に存在しないとは全く考えていない。ただこのナイフを制作した事で初めてナイフをデザインする事が出来たと実感する事ができた。足すデザインではなく引くデザイン・・・ナイフの用途と機能:ナイフの形態と構造:生産過程つまりストックアンドリムーバル(削り出し)という制作方法とが合致するデザインをする事が出来たと思う。かつてルネサンス(再生)の彫刻家ミケランジェロはこう云った「優れた彫刻は崖から落としても壊れる事はない」この言葉はロックでいう魂を現す言葉でもある。

価格:¥40,000(税別)オーダー受付中です。

※鋼材の厚みが4.5mm〜5mmとなるTypeⅡは、¥45,000(税別)となります。

獲物の解体テスト

※大盛況の銀座ブレードショーでは多くのお客様にご興味を持ってみて頂く事ができました。オーダーご希望の皆様方始めありがとうございました。(2月11日)

銀座ブレードショー

公式ウェブサイト https://www.napi.ac/ginzaknife.htm

2018年1月26日   内田 啓.

Edge on the Border/記事はもう少し続きます。しばしお待ち下さい。


Edge on the Border/つづき

ここに「Forest and Stream」という一冊の雑誌がある。

1873年8月に設立され、1930年に「Field and Stream」誌と合併するまで続き、アメリカでの狩猟、釣りなどのアウトドア活動を紹介する雑誌だった。この雑誌の寄稿者の中にネスマック(Nessmuk:彼と友達であったネイティブアメリカンの名前)というペンネームを持つシアーズ氏(George Washington Sears)がいた。ごく初期のアウトドアライターのパイオニアの一人だが、その彼の著した本の中に「WOODCRAFT AND CAMPING」というものがある。それはここで読む事ができる。

http://www.raems.com/articles/nessmuk/nessmuk.htm

「ウッドクラフト&キャンピング」というタイトルでピンとくる方もいらっしゃると思うが当時のアウトドアスタイルの提案と紹介、そのノウハウを記した貴重なものである。この中の第二章「Knapsack, Hatchet, Knives, Tinware, Rods, Fishing Tackle, Ditty-Bag」に彼のアウトドアスタイルに有効であるとされる刃物としてハチェットとナイフが紹介されている。

これは有名なNessmuk Trio(ネスマックトリオ)と呼ばれているもので、①木材を綺麗に加工するための良く研がれた鋭い刃と、節(たぶん木材と獲物の両方の)や鹿の骨などを粉砕する厚手の刃との用途別に研がれた両刃の手斧。②獲物のスキニング、解体に適し食べる事にも便利(ネスマック氏はそれをスプーンとしても利用していたようである)な薄刃のフィクスドハンティングナイフ。③それから頑丈な2枚刃のフォールディングナイフの3種で構成されている。先のブッシュクラフトに適したナイフの開発はこのネスマックトリオを一本のナイフにまとめる形で構想されたナイフであるとも云い得る。都合5枚のブレードと3種のハンドルの持つ機能を一本のナイフに凝縮する必要があった。これはあくまで推測であるが逆に「ブッシュクラフト」という言葉、概念はネスマック氏の「ウッドクラフト&キャンピング」の提唱したアウトドアスタイルの一つの解釈であり一つの翻訳なのではないだろうか。つまり(ウッドクラフト)+(キャンピング)≒(ブッシュクラフト)というアウトドアスタイルを読みとる事も可能だ。少なくとも影響関係は認められるのではないだろうか。(別の流れとしてはヨーロッパ、特に北欧での事が考えられるがそれは別の機会に考察、ナイフ制作にトライしたいと思う)軽量装備のキャンピングライフの創始者(この事も身体が小さく非力で病弱であったというネスマック氏のある種の必然に則った強い思想が感じとれる)とも言われるネスマック氏が必要装備としてあげるネスマックトリオは道具という物とアウトドアスタイルの間の適材適所な関係性と在り方を教えてくれもする。「ウッドクラフト&キャンピング」では私達を森や川へ誘う「Final Advice」としてこんな言葉で締めくくられている。

Wherefore, let us be thankful that there are still thousands of cool, green nooks beside crystal springs, where the weary soul may hide for a time, away from debts, duns and deviltries, and a while commune with nature in her undress.

And with kindness to all true woodsmen; and with malice toward none, save the trout-hog, the netter, the cruster, and skin-butcher, let us.

疲れた魂が時間借金取りから束の間逃れる事ができる水晶の緑が幾千も残されている事に感謝します。生まれたままの姿で彼女が自然に抱かれるように、アウトドア―ズマン、アングラー、ハンター達を癒す、悪意の存在しない共生への道がそこには在るのかもしれません(意訳:内田)

テストナイフのモデル名、ネーミング「Forest and Stream」は厚みのあるアウトドアスタイルとナイフの歴史とノウハウの蓄積とを意識して、より近い起源を持つと思われるこの雑誌名から名付けさせて頂いた。

※ネスマック氏(George Washington Sears)は初期の環境保護主義者でもある。“We do not go to the green woods and crystal waters to rough it, we go to smooth it. We get it rough enough at home, in towns and cities.“. 「私たちは緑の森や透明な水を荒らす事は決してない。自然のサイクルが円滑に廻るようにしたいんだ。それよりほら私たちの都市や街や家はとっくに荒れ果ててしまっているよ」(意訳:内田w)ネスマック氏の言葉である。

※Loveless氏のナイフにも「Nessmuk Skinner」というモデルがあり、有名な「Field & Stream」というモデルが存在する。一本のナイフからの問いかけに谺のように跳ね返ってくる様々な響きと想い、その全てに応える事はできないとしても静かに耳を澄まし、せめてオマージュとしてありたいと思う。

※またナイフ「Forest & Stream:フォレスト&ストリーム」の企画、構想と同時進行でこのモデルのミディアム(刃長180mm)のスペシャルカスタムモデル(刃長200mmモデル)のオーダーを下さったカスタマー「F」様の「S」:スペシャルモデルであるという裏の意味も込めさせて頂いた。F様の用途とナイフに求める機能を実現すべくデザイン設計を進めていく過程で「Forest&Stream」(レギュラー、TypeⅡ)の他に、(ミディアム)(ヘビーデューティー)と更に2種のバーティカルフルテーパードタング構造のナイフが誕生する事となった。

※ナイフのデザインにおいてはいわゆる「独自の感性」や「恣意的判断」などを極力排するためにべジェ曲線やB-スプライン曲線(その意図は別として)のように可塑的(押して戻す力の無い粘土や針金、あるいは脚気の身体を操作するような)なラインの求め方は一切なされない。これら自在(表面積と内容量、質の関係を問わずに)に引く事の出来る線はインチ、ミリ規格や尺規格であれ、座標上の違いは何もない。あるのは各部の比例関係だが、個体差(個別具体性)を吸収する事のできない比例関係は特殊で単一な条件のもとで効率という事に置き換える場合にのみ有効となるにすぎない(フィボナッチ数列同様数学的に)。端点の求め方が恣意的である以上およそ何にでも見いだせ、いかようにでもできてしまうようなラインである。これらは家電や車や建築のデザインには有効かもしれないがナイフのデザインには不向きであると考える(二次元平面上の恣意的視覚対象として不要な凹凸を生みやすい:これではアーダンス!?w)。例えば日本刀の最終的な外形(反りのある形《直刀であれ》:《体配》)は生産過程の中で物理的な力により必然的に求められる今この瞬間に凝固したかのような内部応力の塊として一挙に現れる「こうでしかあり得ない」張りつめた形である。それを型として今度は逆に使用者の流派、技能、身体構造、身体特性ひいては癖などに転写され折り返され形にフィードされる、そしてまた折り返され相互に無駄を省き練り上げられるその連鎖(フィードバックループ)の果てに決定づけられていく対象と主体との間のインターフェイスとしてある。道具としてのナイフの歴史は遥かに永く、用途も対象の幅も比較にならないほど広く深い。それはいわゆる「かまいたち」のように「切る」という行為の中で、運動の中で初めてその本当の姿が現前し把捉(想起:Anamnēsis:Rebirth)される動線の辿る軌跡の全体像(Master)であり(Kinesthetic:例えば小さなナイフが大きな仕事をこなし、大きく感じその逆もまた可能なものとなる・・・手にした瞬間の直感的にも:身体図式[Body Schema])その意味に於いてナイフはそれ自体としてひとつの独自な時空を形成しうるが同時にその内にも外にも属さない切り開かれた境界線上の刃の痕跡として太古よりストック[Stock]されてきた経験、形態と記憶(Time Binderによって喚起される)の総体でもある。ナイフのもつ官能性(エロスとタナトス)はどこから生ずるのか。ここではそのデザインの具体的な方法として①「水盤法:リムーバル[Removal]《切金[Metal Shims(dividing the Mold)]、ストリギリス[Strigilis]、ジオイド[Geoid]》②「対位法」及び③「型:版(転写)」の三つのキーワードを挙げさせて頂き、少しずつではあるが、先人を模倣し学びその到達点を定め(intentionを減ずる事なく)「目指すナイフをそのままに創る」という目標と同時進行で、僕の考えるナイフ、デザインというものをまとめていきたく思う。

※何度も繰り返させて頂きますが上記は、あくまで僕個人の考え及びメソッドの一部に過ぎません。ナイフには多様性を受け入れる素地があり、その事がその魅力の一旦を担っている事は言を俟ちません。

鳥山石燕『画図百鬼夜行』(1776年)より「窮奇」(かまいたち)

2018年2月21日 内田 啓.


New Structure Knife

V F T T [Vertical Full Tapered Tang&Blade Bevel] バーティカルフルテーパードタング&ブレードベベル構造のBushcraft Model Knife(ブッシュクラフト ナイフ)と同時進行で、ある特定の条件の元ナイフの性能、機能を問う要求を満たす別のナイフの設計、デザインをする必要があった。以下は先にその構造面に絞りご紹介させて頂く。

Forest and Stream Petit Knife(Simplex Knife Structure)

フォレスト&ストリーム ペティナイフ(シンプレックス構造ナイフ)

価格 ¥40,000(税別)

Simplex Knife Structure

シンプレックス構造のナイフとは

水平+垂直=三角錐(単体:Simplex)

Horizontal Full Tapered Tang&Blade Bevel(ホリゾンタル フルテーパードタング&ブレードべベル):対象物に対し水平方向のフルテーパードタング&ブレードべベル

+

Vertical Full Tapered Tang&Blade Bevel(バーティカル フルテーパードタング&ブレードべベル):対象物に対し垂直方向のフルテーパードタング&ブレードべベル

=

Triangular Pyramid Full Tapered Tang&Blade Bevel(トライアンギュラー ピラミッド フルテーパードタング&ブレードべベル):三角錐形状となるフルテーパードタング&ブレードべベル

=

Simplex Knife(シンプレックス ナイフ)

対象物に対し、水平方向へのフルテーパードタング&ブレードベベル+垂直方向へのフルテーパードタング&ブレードベベル構造のナイフである。最小の頂点数で構成する事が出来る立体:三角錐:Triangular Pyramid(トライアンギュラーピラミッド) : Simplex(シンプレックス)をナイフの基本構造とした。

詳細は後日公開となります。

2018年3月1日   内田 啓.


New Knife

HAND SCALPEL4 ハンド・スケルペル4

Hand Scalpel INTEGRAL2 ハンド・スケルペル インテグラル2

2 2/5″SEMI-SKINNER

3″Lamb Utility 3″ラムユーティリティー

Doctor.S

4″Nessmuk Skinner IMPROVED handles 4″ネスマック・スキナー インプルーブドハンドル

4″Crooked Skinner IMPROVED handles 4″クルックド・スキナー インプルーブドハンドル

4″Dropped Hunter IMPROVED handles 4″ドロップ・ハンター インプルーブドハンドル

4″Utility Hunter IMPROVED handles 4″ユーティリティー・ハンター インプルーブドハンドル


I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

New Knives2

New Knife

HAND SCALPEL ハンドスケルぺル

SMUGGLER スマグラー

NOMAD ノマッド

5″UTILITY HUNTER 5”ユーティリティーハンター

T・Model T・モデル

3″SEMI-SKINNER 3”セミスキナー

HAND SCALPEL4 ハンド・スケルペル4

Hand Scalpel INTEGRAL2 ハンド・スケルペル インテグラル2

2 2/5″SEMI-SKINNER

3″Lamb Utility 3″ラムユーティリティー

Doctor.S

4″Nessmuk Skinner IMPROVED handles 4″ネスマック・スキナー インプルーブドハンドル

4″Crooked Skinner IMPROVED handles 4″クルックド・スキナー インプルーブドハンドル

4″Dropped Hunter IMPROVED handles 4″ドロップ・ハンター インプルーブドハンドル

4″Utility Hunter IMPROVED handles 4″ユーティリティー・ハンター インプルーブドハンドル


I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

20180226

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バーティカルフルテーパードタング・テストナイフ/Vertical Full Tapered Tang・Test Knife

The knife is like a mirror.

It Projecting humans and this world.


カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

Custom Knife maker Kei. Uchida’s website.


2018年2月11日(日)開催、銀座ブレードショーに参加させて頂きました。もの凄い熱気と熱意の大盛況となりました。ご来場ありがとうございました。

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm


New

■Edge on the Borderのコーナーを更新しました。

■New Knifeを更新しました。

■V F T Tとは別に新しい構造、デザインのナイフを近々公開予定です。しばしお待ち下さい。


Edge on the Border

V F T T

■バーティカルフルテーパードタングとは

対象物に対し垂直方向にナイフ鋼材全体をテーパー加工し且つ同時にブレードベベルをも得るという構造である。完成したナイフは簡単に言うと斧の刃体にナイフハンドルを付けたようなイメージとなる。通常のフルテーパードタングの利点はそのままに活かし軽量で、ベベルストップ(立ち上がり)やリカッソなど応力が集中する形状の急激な変換点が無いため衝撃に強く、剛性に優れ且つ柔軟で弾力性に富むタフなナイフにする事ができる。

■バーティカルフルテーパードタングのバリエーション

A.は通常のバーティカルフルテーパードタングの断面構造である。刃先からハンドルエンド(バット)まで対象物に垂直方向にテーパー加工され、それはそのまま同時にブレードベベルに接続される。ナイフ全体が一つの連続量(ボリューム)として把握され軽量で柔軟、弾力性に富む。ブレードバックは鋼材厚がタングハンドルエンド(バット)まで確保されるため剛性にも優れる。ナイフの致命的な破壊につながるような力に対しそれを受け流す柳のようにしなやかに強度を保つという特徴がある。

B.はバーティカルフルテーパードタングに更に別のグラインドとブレードベベルが二段階(一段階でも可能)となる構造である。この場合はホローグラインド、フラットグラインド、コンベックスグラインドなど種々組み合わせが可能である。スカンジグラインドなどではより抜けの良いブレードベベルとなる。

C.はReverse Vertical Full Tapered Tang(リバース・バーティカルフルテーパードタング)という。通常と上下を逆に対象物に対し垂直方向にテーパーをとり、かつ別のグラインドでブレードベベルを得る=ダブルブレードとなる構造である。ファイティングナイフ、ブーツナイフ等に有効であろう。

※図像の薄いグレー部がストック(元の鋼材)、濃いグレー部がバーティカルフルテーパードタング加工された断面。黒の部分がブレードの断面である。

※当然この3種以外のグラインドもあり得るがベースはあくまでこの3種のグラインドとなる事だろう。

※図像はバーティカルフルテーパードタングの構造を解りやすく整理するため小刃など細かな部分は省略されている。

※熱処理されたストック(元の鋼材)そのままの状態を最大強度とするならばそれを削り出しナイフとしての性能を付加した上でなるべく最大強度に近づけるという考え方の構造です。チョッピングやバトニングにおいては熱処理されナイフとして加工された鋼材特性を超えるような力がかかれば当然壊れるという認識のもと自己判断のうえで適切に行って下さい。言うまでもなくハンドル部の破損も同様です。


バーティカルフルテーパードタングモデル・テストナイフ

刃長110mm/全長220mm/ストック3mm  ¥40,000(税別)

※TypeⅡ:/ストック4.5mm〜5mm ¥45,000(税別)

鋼材:ATS-34(推奨鋼材:CV134)

ハンドル材:マッカーサーエボニー

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:フラットグラインド ミラー

■テストナイフのデザインコンセプト

アウトドアライフでより少ない装備でより多くの事を行う。必要なものはなるべく現場で調達し加工して使用する。「ブッシュクラフト」という言葉が近年拡張してきたと思われるアウトドアスタイルにはまさに最もナイフが得意とする万能性に基づく思想が根本にあると考えられる。実際は狩猟民や遊動民のバンドが古くから使用してきたであろうナイフ、用途が細分化される以前のナイフがそうであったように一本で何でもこなせるナイフ。具体的には火を起こす作業や休息を得る場所の確保をする際などに、あるいは食器類や生活用具の作成など、対樹木草木を主要な使用目的対象としているかどうかが重要なポイントとなってくる。フェザースティックの作成などの細かい作業からチョッピング、バトニングといったラフな使用まで想定されかつハンティングやフィッシングでの獲物の解体、調理にも適した万能性を持つこのナイフは「ブッシュクラフト」という言葉がそうであるように、より根源的な原点ともいうべきナイフの回帰という形で帰って来た新しいナイフである。身幅を広く取りバーティカルフルテーパードタング構造とする事で切れ味を損なう事なく強度を確保し同時にチョイルを設ける事で調理の際に使用するまな板での作業に対応する。またチョイルは研ぎやすさにも貢献する。フラットグラインドは言うまでもなく斧や鉈でもその食い込みの良さから好まれる場合もあり多く製造販売もされているグラインドでもある。刃先は通常より厚めに残し強度を確保するとともに、エッジ幅を広くとる事で刃の付け方で用途に応じる事が可能となっている。ブレードバックはバトニングしやすいように鋼材厚を残し平らとし先端に向け角度を設ける事で獲物や魚への差し込みを容易にしかつ細かな作業にも応じる形状となっている。リカーブしたブレードは対象物が逃げるのを防ぎ先端に向け大きな弧を描くR部は獲物のスキニングや解体も容易にする事だろう。更にこの軽量なナイフの特筆すべき点は対象物を手に持ち中空でナイフを操作するペティナイフ的な使い勝手が非常に良い事である。ヒルトレスではあるがチョイル部がブレードへの合図となり安全性が確保され、コンパクトなレザーシースにきっちり納める事ができる。ハンドルはグリップが良く効くコンベンショナルハンドルである。重量バランスは通常のハンティングナイフよりわずかにブレード寄りとなっており薮払いなどには有利だろう。「ブッシュクラフト」という言葉から拡張されたアウトドアライフが要求する条件を満たすナイフは互いに矛盾し合う用途と機能のバランスの最もとれた最適解を得て新しいデザインとなる。山に一本というならこのナイフである。このナイフをベース(レギュラー)とし同型で鋼材厚を4.5mm〜5mmとより厚手としたTypeⅡ。同一コンセプトで大型のミディアム、更にパワフルな仕様のヘビーデューティーと三種のバーティカルフルテーパードタング構造のブッシュクラフトモデルを制作中である。その他のコンセプトでは10種ほどのラインナップを計画している。この構造のナイフが過去に存在しないとは全く考えていない。ただこのナイフを制作した事で初めてナイフをデザインする事が出来たと実感する事ができた。足すデザインではなく引くデザイン・・・ナイフの用途と機能:ナイフの形態と構造:生産過程つまりストックアンドリムーバル(削り出し)という制作方法とが合致するデザインをする事が出来たと思う。かつてミケランジェロはこう云った「優れた彫刻は崖から落としても壊れる事はない」この言葉はロックでいう魂を現す言葉でもある。

価格:¥40,000(税別)オーダー受付中です。

※鋼材の厚みが4.5mm〜5mmとなるTypeⅡは、¥45,000(税別)となります。

獲物解体テストの様子

このテストナイフは来る2月11日(日)に開催の「銀座ブレードショー」で展示されます。是非その眼で、手でお確かめ下さい。よろしくお願い致します。

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm

※大盛況の銀座ブレードショーでは多くのお客様にご興味を持ってみて頂く事ができました。オーダーご希望の皆様方始めありがとうございました。(2月11日)

2018年1月26日   内田 啓.

Edge on the Border/記事はもう少し続きます。しばしお待ち下さい。


Edge on the Border/つづき

ここに「Forest and Stream」という一冊の雑誌がある。

1873年8月に設立され、1930年に「Field and Stream」誌と合併するまで続き、アメリカでの狩猟、釣りなどのアウトドア活動を紹介する雑誌だった。この雑誌の寄稿者の中にネスマック(Nessmuk:彼と友達であったネイティブアメリカンの名前)というペンネームを持つシアーズ氏(George Washington Sears)がいた。ごく初期のアウトドアライターのパイオニアの一人だが、その彼の著した本の中に「WOODCRAFT AND CAMPING」というものがある。それはここで読む事ができる。

http://www.raems.com/articles/nessmuk/nessmuk.htm

「ウッドクラフト&キャンピング」というタイトルでピンとくる方もいらっしゃると思うが当時のアウトドアスタイルの提案と紹介、そのノウハウを記した貴重なものである。この中の第二章「Knapsack, Hatchet, Knives, Tinware, Rods, Fishing Tackle, Ditty-Bag」に彼のアウトドアスタイルに有効であるとされる刃物としてハチェットとナイフが紹介されている。

これは有名なNessmuk Trio(ネスマックトリオ)と呼ばれているもので、①木材を綺麗に加工するための良く研がれた鋭い刃と、節(たぶん木材と獲物の両方の)や鹿の骨などを粉砕する厚手の刃との用途別に研がれた両刃の手斧。②獲物のスキニング、解体に適し食べる事にも便利(ネスマック氏はそれをスプーンとしても利用していたようである)な薄刃のフィクスドハンティングナイフ。③それから頑丈な2枚刃のフォールディングナイフの3種で構成されている。先のブッシュクラフトに適したナイフの開発はこのネスマックトリオを一本のナイフにまとめる形で構想されたナイフであるとも云い得る。都合5枚のブレードと3種のハンドルの持つ機能を一本のナイフに凝縮する必要があった。これはあくまで推測であるが逆に「ブッシュクラフト」という言葉、概念はネスマック氏の「ウッドクラフト&キャンピング」の提唱したアウトドアスタイルの一つの解釈であり一つの翻訳なのではないだろうか。つまり(ウッドクラフト)+(キャンピング)≒(ブッシュクラフト)というアウトドアスタイルを読みとる事も可能だ。少なくとも影響関係は認められるのではないだろうか。(別の流れとしてはヨーロッパ、特に北欧での事が考えられるがそれは別の機会に考察、ナイフ制作にトライしたいと思う)軽量装備のキャンピングライフの創始者(この事も身体が小さく非力で病弱であったというネスマック氏のある種の必然に則った強い思想が感じとれる)とも言われるネスマック氏が必要装備としてあげるネスマックトリオは道具という物とアウトドアスタイルの間の適材適所な関係性と在り方を教えてくれもする。「ウッドクラフト&キャンピング」では私達を森や川へ誘う「Final Advice」としてこんな言葉で締めくくられている。

Wherefore, let us be thankful that there are still thousands of cool, green nooks beside crystal springs, where the weary soul may hide for a time, away from debts, duns and deviltries, and a while commune with nature in her undress.

And with kindness to all true woodsmen; and with malice toward none, save the trout-hog, the netter, the cruster, and skin-butcher, let us.

テストナイフのモデル名、ネーミング「Forest and Stream」は厚みのあるアウトドアスタイルとナイフの歴史とノウハウの蓄積とを意識して、より近い起源を持つと思われるこの雑誌名から名付けさせて頂いた。

※ネスマック氏(George Washington Sears)は初期の環境保護主義者でもある。“We do not go to the green woods and crystal waters to rough it, we go to smooth it. We get it rough enough at home, in towns and cities.“. 「私たちは緑の森や透明な水を荒らす事は決してない。自然のサイクルが円滑に廻るようにしたいんだ。それよりほら私たちの都市や街や家はとっくに荒れ果ててしまっているよ」(意訳:内田w)ネスマック氏の言葉である。

※Loveless氏のナイフにも「Nessmuk Skinner」というモデルがあり、有名な「Field & Stream」というモデルが存在する。一本のナイフからの問いかけに谺のように跳ね返ってくる様々な響きと想い、その全てに応える事はできないとしても静かに耳を澄まし、せめてオマージュとしてありたいと思う。

※またナイフ「Forest & Stream:フォレスト&ストリーム」の企画、構想と同時進行でこのモデルのミディアム(刃長180mm)のスペシャルカスタムモデル(刃長200mmモデル)のオーダーを下さったカスタマー「F」様の「S」:スペシャルモデルであるという裏の意味も込めさせて頂いた。F様の用途とナイフに求める機能を実現すべくデザイン設計を進めていく過程で「Forest&Stream」(レギュラー、TypeⅡ)の他に、(ミディアム)(ヘビーデューティー)と更に2種のバーティカルフルテーパードタング構造のナイフが誕生する事となった。

2018年2月21日 内田 啓.

※またバーティカルフルテーパードタング構造のナイフと同時進行で別の新しい構造のナイフも計画、構想され既に完成しています。このナイフも近日公開予定ですのでお楽しみ頂ければ幸いです。しばしお待ち下さい。


New Knife

HAND SCALPEL4 ハンド・スケルペル4

Hand Scalpel INTEGRAL2 ハンド・スケルペル インテグラル2

2 2/5″SEMI-SKINNER

3″Lamb Utility 3″ラムユーティリティー

Doctor.S

4″Nessmuk Skinner IMPROVED handles 4″ネスマック・スキナー インプルーブドハンドル

4″Crooked Skinner IMPROVED handles 4″クルックド・スキナー インプルーブドハンドル

4″Dropped Hunter IMPROVED handles 4″ドロップ・ハンター インプルーブドハンドル

4″Utility Hunter IMPROVED handles 4″ユーティリティー・ハンター インプルーブドハンドル


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お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

20180221

cropped-cropped-1.jpg


バーティカルフルテーパードタング・テストナイフ/Vertical Full Tapered Tang・Test Knife

The knife is like a mirror.

It Projecting humans and this world.


カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

Custom Knife maker Kei. Uchida’s website.


2018年2月11日(日)開催、銀座ブレードショーに参加させて頂きました。もの凄い熱気と熱意の大盛況となりました。ご来場ありがとうございました。

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm


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Edge on the Borderのコーナーを更新しました。


Edge on the Border

V F T T

■バーティカルフルテーパードタングとは

対象物に対し垂直方向にナイフ鋼材全体をテーパー加工し且つ同時にブレードベベルをも得るという構造である。完成したナイフは簡単に言うと斧の刃体にナイフハンドルを付けたようなイメージとなる。通常のフルテーパードタングの利点はそのままに活かし軽量で、ベベルストップ(立ち上がり)やリカッソなど応力が集中する箇所が無いため衝撃に強く、剛性に優れ柔軟で弾力性に富むタフなナイフにする事ができる。

■バーティカルフルテーパードタングのバリエーション

A.は通常のバーティカルフルテーパードタングの断面構造である。刃先からハンドルエンドまで対象物に垂直方向にテーパー加工され、それは同時にブレードベベルに接続される。ナイフ全体が一つの連続量(ボリューム)として把握され軽量で柔軟性に富む。ナイフの致命的な破壊につながるような力に対しそれを受け流す柳のようにしなやかに強度を保つという特徴がある。

B.はバーティカルフルテーパードタングに更に別のグラインドとブレードベベルが二段階(一段階でも可能)となる構造である。この場合はホローグラインド、フラットグラインド、コンベックスグラインドなど種々組み合わせが可能である。スカンジグラインドなどではより抜けの良いブレードベベルとなる。

C.はReverse Vertical Full Tapered Tang(リバース・バーティカルフルテーパードタング)という。通常と上下を逆に対象物に対し垂直方向にテーパーをとり、かつ別のグラインドでブレードベベルを得る=ダブルブレードとなる構造である。ファイティングナイフ、ブーツナイフ等に有効であろう。

※図像の薄いグレー部がストック(元の鋼材)、濃いグレー部がバーティカルフルテーパードタング加工された断面。黒の部分がブレードの断面である。

※当然この3種以外のグラインドもあり得るがベースはあくまでこの3種のグラインドとなる事だろう。

※図像はバーティカルフルテーパードタングの構造を解りやすく整理するため小刃など細かな部分は省略されている。

※熱処理されたストック(元の鋼材)そのままの状態を最大強度とするならばそれを削り出しナイフとしての性能を付加した上でなるべく最大強度に近づけるという考え方の構造です。チョッピングやバトニングにおいては熱処理されナイフとして加工された鋼材特性を超えるような力がかかれば当然壊れるという認識のもと自己判断のうえで適切に行って下さい。言うまでもなくハンドル部の破損も同様です。


バーティカルフルテーパードタングモデル・テストナイフ

刃長110mm/全長220mm/ストック3mm  ¥40,000(税別)

※TypeⅡ:/ストック4.5mm〜5mm ¥45,000(税別)

鋼材:ATS-34(推奨鋼材:CV134)

ハンドル材:マッカーサーエボニー

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:フラットグラインド ミラー

■テストナイフのデザインコンセプト

アウトドアライフでより少ない装備でより多くの事を行う。必要なものはなるべく現場で調達し加工して使用する。「ブッシュクラフト」という言葉が近年拡張してきたと思われるアウトドアスタイルにはまさに最もナイフが得意とする万能性に基づく思想が根本にあると考えられる。実際は狩猟民や遊動民のバンドが古くから使用してきたであろうナイフ、用途が細分化される以前のナイフがそうであったように一本で何でもこなせるナイフ。具体的には火を起こす作業や休息を得る場所の確保をする際などに、あるいは食器類や生活用具の作成など、対樹木草木を主要な使用目的対象としているかどうかが重要なポイントとなってくる。フェザースティックの作成などの細かい作業からチョッピング、バトニングといったラフな使用まで想定されかつハンティングやフィッシングでの獲物の解体、調理にも適した万能性を持つこのナイフは「ブッシュクラフト」という言葉がそうであるように、より根源的な原点ともいうべきナイフの回帰という形で帰って来た新しいナイフである。身幅を広く取りバーティカルフルテーパードタング構造とする事で切れ味を損なう事なく強度を確保し同時にチョイルを設ける事で調理の際に使用するまな板での作業に対応する。またチョイルは研ぎやすさにも貢献する。フラットグラインドは言うまでもなく斧や鉈でもその食い込みの良さから好まれる場合もあり多く製造販売もされているグラインドでもある。刃先は通常より厚めに残し強度を確保するとともに、エッジ幅を広くとる事で刃の付け方で用途に応じる事が可能となっている。ブレードバックはバトニングしやすいように鋼材厚を残し平らとし先端に向け角度を設ける事で獲物や魚への差し込みを容易にしかつ細かな作業にも応じる形状となっている。リカーブしたブレードは対象物が逃げるのを防ぎ先端に向け大きな弧を描くR部は獲物のスキニングや解体も容易にする事だろう。更にこの軽量なナイフの特筆すべき点は対象物を手に持ち中空でナイフを操作するペティナイフ的な使い勝手が非常に良い事である。ヒルトレスではあるがチョイル部がブレードへの合図となり安全性が確保され、コンパクトなレザーシースにきっちり納める事ができる。ハンドルはグリップが良く効くコンベンショナルハンドルである。重量バランスは通常のハンティングナイフよりわずかにブレード寄りとなっており薮払いなどには有利だろう。「ブッシュクラフト」という言葉から拡張されたアウトドアライフが要求する条件を満たすナイフは互いに矛盾し合う用途と機能のバランスの最もとれた最適解を得て新しいデザインとなる。山に一本というならこのナイフである。このナイフをベース(レギュラー)とし同型で鋼材厚を4.5mm〜5mmとより厚手としたTypeⅡ。同一コンセプトで大型のミディアム、更にパワフルな仕様のヘビーデューティーと三種のバーティカルフルテーパードタング構造のブッシュクラフトモデルを制作中である。その他のコンセプトでは10種ほどのラインナップを計画している。この構造のナイフが過去に存在しないとは全く考えていない。ただこのナイフを制作した事で初めてナイフをデザインする事が出来たと実感する事ができた。足すデザインではなく引くデザイン・・・ナイフの用途と機能:ナイフの形態と構造:生産過程つまりストックアンドリムーバル(削り出し)という制作方法とが合致するデザインをする事が出来たと思う。かつてミケランジェロはこう云った「優れた彫刻は崖から落としても壊れる事はない」この言葉はロックでいう魂を現す言葉でもある。

価格:¥40,000(税別)オーダー受付中です。

※鋼材の厚みが4.5mm〜5mmとなるTypeⅡは、¥45,000(税別)となります。

このテストナイフは来る2月11日(日)に開催の「銀座ブレードショー」で展示されます。是非その眼で、手でお確かめ下さい。よろしくお願い致します。

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm

※大盛況の銀座ブレードショーでは多くのお客様にご興味を持ってみて頂く事ができました。オーダーご希望の皆様方始めありがとうございました。(2月11日)

2018年1月26日   内田 啓.

Edge on the Border/記事はもう少し続きます。しばしお待ち下さい。


I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

20180129

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バーティカルフルテーパードタング・テストナイフ/Vertical Full Tapered Tang・Test Knife

The knife is like a mirror.

It Projecting humans and this world.


カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

Custom Knife maker Kei. Uchida’s website.


来る、2018年2月11日(日)開催の銀座ブレードショーに参加させて頂きます。皆様のご来場お待ちしております。よろしくお願い致します。

The next time I participate in the knife show will be held on Sunday, February 11, 2018, will be the Ginza blade show. Thank you.

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm


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Edge on the Borderのコーナーを更新しました。


Edge on the Border

V F T T

■バーティカルフルテーパードタングとは

対象物に対し垂直方向にナイフ鋼材全体をテーパー加工し且つ同時にブレードベベルをも得るという構造である。完成したナイフは簡単に言うと斧の刃体にナイフハンドルを付けたようなイメージとなる。通常のフルテーパードタングの利点はそのままに活かし、横剛性及び縦剛性、捻れ剛性に強く、リカッソや立ち上がりなど応力集中する箇所が無いため衝撃にも強く非常にタフなナイフにする事ができる。

■バーティカルフルテーパードタングのバリエーション

A.は通常のバーティカルフルテーパードタングの断面構造である。刃先からハンドルエンドまで対象物に垂直方向にテーパー加工され、それは同時にブレードベベルともなる。

B.はバーティカルフルテーパードタングに更に別のグラインドとブレードベベルが二段階となる構造である。この場合はホローグラインド、フラットグラインド、コンベックスグラインドなど種々組み合わせが可能である。スカンジグラインドなどではより抜けの良いブレードベベルとなる。

C.はReverse Vertical Full Tapered Tang(リバース・バーティカルフルテーパードタング)という。通常と上下を逆に対象物に対し垂直方向にテーパーをとり、かつ別のグラインドでブレードベベルを得る=ダブルブレードとなる構造である。ファイティングナイフ、ブーツナイフ等に有効であろう。

※図像の薄いグレー部がストック(元の鋼材)、濃いグレー部がバーティカルフルテーパードタング加工された断面。黒の部分がナイフの断面である。

※当然この3種以外のグラインドもありうるがベースはあくまでこの3種のグラインドとなる事だろう。

※図像はバーティカルフルテーパードタングの構造を解りやすく整理するため小刃など細かな部分は省略されている。

※熱処理されたストック(元の鋼材)そのままの状態を最大強度とするならばそれを削り出しナイフとしての性能を付加した上でなるべく最大強度に近づけるという考え方の構造です。チョッピングやバトニングにおいては熱処理されナイフとして加工された鋼材特性を超えるような力がかかれば当然壊れるという認識のもと自己判断のうえで適切に行って下さい。言うまでもなくハンドル部の破損も同様です。


バーティカルフルテーパードタングモデル・テストナイフ

刃長110mm/全長220mm/ストック3mm  ¥35,000(税別)

鋼材:ATS-34

ハンドル材:マッカーサーエボニー

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:フラットグラインド ミラー

■テストナイフのデザインコンセプト

アウトドアライフでより少ない装備でより多くの事を行う。必要なものはなるべく現場で調達し加工して使用する。「ブッシュクラフト」という言葉が近年拡張したアウトドアスタイルはまさに最もナイフが得意とする万能性に基づく思想が根本にあると考えられる。実際は狩猟民や遊動民のバンドが古くから使用してきたであろうナイフ、用途が細分化される以前のナイフがそうであったように一本で何でもこなせるナイフ。具体的には火を起こす作業や休息を得る場所の確保をする際に、あるいは食器類や生活用具の作成など、主として対樹木草木を使用目的対象としているかどうかが重要なポイントとなってくる。フェザースティックの作成などの細かい作業からチョッピング、バトニングといったラフな使用まで想定されかつハンティングやフィッシングでの獲物の解体、調理にも適した万能性を持つこのナイフは「ブッシュクラフト」という言葉がそうであるように、より根源的な原点ともいうべきナイフの回帰という形で帰って来た新しいデザインのナイフである。身幅を広く取りバーティカルフルテーパードタング構造とする事で切れ味を損なう事なく強度を確保し同時にチョイルを設ける事で調理の際に使用するまな板での作業も容易にしている。またチョイルは研ぎやすさにも貢献する。フラットグラインドは言うまでもなく斧や鉈でもその食い込みの良さから好まれる場合もあり多く製造販売もされているグラインドでもある。刃先は通常より厚めに残し強度を確保するとともに、エッジ幅を広くとる事で刃の付け方で用途に応じる事が可能となっている。ブレードバックはバトニングしやすいように鋼材厚を残し平とし先端に向け角度を設ける事で獲物や魚への差し込みを容易にしかつ細かな作業にも応じる形状となっている。リカーブしたブレードは対象物が逃げるのを防ぎ先端に向け大きな弧を描くR部は獲物のスキニングや解体も容易にする事だろう。更にこの軽量なナイフの特筆すべき点はペティナイフ的な使い勝手が非常に良い事である。ヒルトレスではあるがチョイル部により安全性が確保され、コンパクトなレザーシースにきっちり納める事ができる。(左右両差しのシースを考案中である)ハンドルはグリップが良く効くコンベンショナルハンドルである。重量バランスは通常のハンティングナイフよりわずかにブレード寄りとなっており薮払いなどには有利だろう。「ブッシュクラフト」という言葉から拡張されたアウトドアライフが要求する条件を満たすナイフは互いに矛盾し合う用途と機能のバランスの最もとれた最適解を得て新しいデザインとなる。山に一本というならこのナイフである。このナイフをベース(レギュラー)とし同一のコンセプトでミディアム、ヘビーデューティーと三種のバーティカルフルテーパードタングのモデルを制作中である。その他のコンセプトでは10種ほどのラインナップを計画している。この構造のナイフが過去に存在しないとは全く考えていない。ただこのナイフを制作した事で初めてナイフをデザインする事が出来たと実感する事ができた。足すデザインではなく引くデザイン・・・ナイフの用途と機能:ナイフの形態と構造:生産過程つまりストックアンドリムーバル(削り出し)という制作方法とが合致するデザインをする事が出来たと思う。かつてミケランジェロはこう云った「優れた彫刻は崖から落としても壊れる事は無い」この言葉はロックでいう魂を現す言葉でもある。

価格:¥35,000(税別)オーダー受付中です。

このテストナイフは来る2月11日(日)に開催の「銀座ブレードショー」で展示されます。是非その眼で、手でお確かめ下さい。よろしくお願い致します。

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm

2018年1月26日   内田 啓.

Edge on the Border/記事はもう少し続きます。


Special Thanks and more

HP他、諸々未完成でご不便おかけしておりますが、ナイフのオーダーは常時お受け付けさせて頂いております。お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さい。またHP上の一部の美しいナイフ写真はマトリックス・アイダ、相田東紀氏に撮影頂いたものです。本来画像にクレジットを入れるべき所ですが、ここにスペシャル・サンクスとして感謝の意を表させて頂きます。またカスタマー様各位、ブログやSNSにてナイフをご紹介頂いております皆様方、僕のナイフをお取り扱い頂いているディーラーの皆様ありがとうございます。それから我が友 .  に。最後になりますが、未だ「カスタムナイフ」(狭義にはストック&リムーバル法によるモダンアメリカンカスタムナイフ)というジャンルも概念さえも無い時より、前人未到とも云える世界に踏み込み、困難にチャレンジし確立されてこられた先人への尊敬と最大限の感謝を。後からの者としてその先人の果敢な挑戦と努力に常日頃より頭の下がる思いです。こうして僕がナイフを制作する事ができるのも、その技術体系はもとより各種材料や道工具類に至るまで、生産環境や流通手段そのものがひとつの文化としてきちんと根付き、位置づけられた結果であると考えます。各ギルドの設立やショーの開催も含め、ナイフメイキングの楽しさやその裾野の拡大に到るまで、先人の成し遂げた功績を後退させる事無く、継承、発展させるべく努力していく決意をもって感謝の意に代えさせて頂きたく思います。そして何よりもいつも最も驚嘆させられるのは先人の「ナイフ」それ自体なのです。これまでナイフが人間に必要とされない時代はありませんでした。今後もどんなに文明が進歩しようともナイフは必ず人間の傍らに、手許にある事でしょう。ある意味ではナイフは物を創りだすための物を創る道具を創るための道具というように自己言及的な意味でも原初のポジションに、また同時にメタポジションにある道具であるとも云いうるかもしれません。ナイフ、を、創るという事と、ナイフ、で、創るという事は別ち難く結びついています。ホモ・サピエンス、ホモ・ルーデンスと隔てホモ・ファーベル(工作人)として「人間」というものを定義したのはフランスの哲学者ベルクソンですが、「解体」する事をも含めて人間が物を創る存在である以上、常にそこにはナイフがあるはずです。このようなナイフという道具の持つ歴史とその照らし出す深度と射程を思う時、ナイフを制作する上において、これまで引かれた事の無いライン(外形デザイン)などは無いし、考えて来られなかった構造などは無いのだという事を認識させられます。それ故に、なにも見ずに何も重ねずに白紙(タブラ・ラサ―tabla rasa[ヤスリで磨かれた板:すなわちナイフ]・・・無限のナイフを生みだすデーターベース・・・メタポジション)から描き起こしたナイフのデザインはむしろ優れていれば優れている分だけ常に既にあの「ナイフ」と呼ばれてきたものに限りなく似ているのです。ナイフはこの上なくシンプルなひとつの道具ですが使われる材料はその時代その時代の最先端の人類の叡智の結晶体とも云えるような優れた素材とそれを加工するための高度なテクノロジーを駆使して生産されてきました。従って鋼材を代表とする材料の進化とそれを十全に加工、制作する技術(それは今なおも手仕事による所が大きいのですが)にはナイフの内容と内実、つまりは性能を問う真の意味でのオリジナリティというものを発揮しうる余地が最もあるのかもしれません。それからナイフの使用目的とする対象と使用される環境の側の変化、その両サイドの質の変化とナイフユーザーすなわち我々ナイフの使用者の側の諸問題群。この複数に絡まり、かつ幾重にも重なる異なる系を束ねるピントの合うただ一点の場所、三つ巴のどれもが突出する事なく力の拮抗したバランスの取れるただ一点のその場所こそがナイフに新たなオリジナルデザインというものを要求するのでしょう。それは制作方法と生産体系のデザインを伴うものともなるのでしょう。そして当然ではありますがその事はむしろナイフをデザインするという事の独自性と重要性を補強するものです。各時代、世界各地域に残る「風土(和辻哲郎)」に即したナイフ達の多種多様な在り方はその事を如実に物語っています。「普通のハンティング・ツールを意識的に究極の状態までした・・・」と云うラブレス氏の言葉はどこまでも的確です。意識的であるというこの言葉の中にこそ通常考えられる意味とは矛盾するようですが僕には恣意的判断をいかに排し、いかにナイフを創るべきなのかという事の答えが詰まっているように感じます。意識的であるためにはまず自分の趣味性、指向性、嗜好性など大袈裟に言えば真・善・美の判断を一旦括弧に入れる必要があるからです。本物のナイフが創りたいと切に思います。目下、僕はナイフの歴史の一ページに、永い金太郎飴のほんの一断面としてかもしれないですが参加させて頂ける事自体を誇りとし、目標とするナイフに一歩でも近づく事ができるよう制作に励んでいきたいと思います。ナイフのオリジナリティや独自の感性などというものは絶えざる模倣の果ての果て、ロジックの限りを尽くして制作された末の末にようやく手に出来るか出来ないかというものであると自覚しております。いろいろ述べさせていただきましたが、常に胸に谺するのは先人のこのような言葉です。「やってみな!―Let’s try!! Kei!!」。HPはこれまで中々更新できず在庫状況も後手ごてになっておりましたが、今後は更新と充実をはかり皆様に楽しんで頂けるHPにしていきたいと思います。まだまだ修行中の身であり、制作の度(旅)にナイフの奥深さと広大な世界に圧倒されるばかりではありますが、一本一本全力で取り組んでいく所存です。今後とも、宜しくお願い致します。

このサイト内にもしお腹を抱えて笑う、というような、そんな素敵な奇跡的な場があるとすればそれはきっとGoogle翻訳先生がやってくれた事かもしれません。Special thanks, Google translation先生。グーグル翻訳先生ありがとう。ここに表明させて頂いたのはあくまで僕個人の自分の制作するナイフに対する考えの一面でありごく一部です。ナイフの世界の魅力はそもそもこの範疇に納まるものではございません。千差万別十人十色百花繚乱、より自由な様々なナイフがある事でナイフの世界の魅力は一層に増すものである事を信じます。特にここでは「装飾」に代表されるナイフの美術的価値やいろいろな意味を担って来たナイフの付加価値などの側面は意識的に排させて頂きました。あきらかな僕の間違いや思い違いは直ちに訂正削除し新たにやり直させて頂きますので何かあれば是非直接にご教授下さい。

I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

20171125

cropped-cropped-1.jpg


Heavy-Duty-knife ヘビーデューティーナイフ

The knife is like a mirror.

It Projecting humans and this world.


カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

Custom Knife maker Kei. Uchida’s website.


New

HAND SCALPEL 100本制作記念ナイフ

私事ではございますが、おかげ様を持ちまして僕のナイフ制作も100/100本となりました。その記念に100本目のナイフのカスタマー様にオリジナルタグをおつけさせて頂きました。これもひとえに僕のナイフをご購入、オーダー下さったナイフユーザー様、カスタマー様方のおかげです。これからもナイフが必要とされる限り200本、300本、1000本、更には10,000本と常により良いナイフを目指して精進していく所存です。高い高い山の頂きはまだまだ遠い遥か彼方ではありますが必ずや登頂する決意を新たに固めております。皆様方まことにありがとうございました。“ならし”は、ようやく終了しました。これからピッチをあげて参ります。今後とも宜しくお願い申し上げます。

2017年10月28日 内田 啓.

Although it is private affairs, thanks to my gratitude, my knife production has become 100/100. I caught the original tag for the 100th knife customer in commemoration. This is also thanks to the purchase of my knife, the knife user who ordered, and the customer. From now on as long as the knife is needed 200, 300, 1000, even 10,000 and always will aim for a better knife aiming for better knife. The high mountain’s top is still far away far away but I definitely have resolved to resolve to climb. Thank you very much for everyone. “Narashi” finally finished. I am going to raise the pitch from now. I would appreciate your favor in the future.

October 28, 2017 Kei. Uchida.


Galleryメニュー―Knife List内、在庫のあるナイフは即日納品可能です。また在庫特別価格のナイフもございます。ウェブサイトは未完成ではありますが、今後よりいっそう充実させていきますので、どうぞごゆっくりご覧下さい。


10月21日(土)22日(日)開催 第38回 JKGナイフショーに参加させて頂きました。台風接近という悪天候の中、ご来場、お買い上げ下さった方々、運営、事務局の方々、ナイフディーラー様、ナイフメーカーの皆様、大変お世話になりました。誠にありがとうございました。今後共よろしくお願い致します。

2017年10月23日 内田 啓.


2017年度 第33回 JKGナイフコンテストにて、下記ナイフHand Sculpel INTEGRALが鈴木眞メモリアル賞を受賞致しました。これからも賞の名に恥じぬナイフを制作していきたく思います。ありがとうございました。

At the 33rd JKG Knife Contest in 2017, the following knife Hand Scalpel INTEGRAL received the Mr. Makoto Suzuki Memorial Prize. I would like to continue to produce knives worthy of the name of the prize. Thank you very much.

https://www.jkg.jp/contest2017.htm

Hand Scalpel INTEGRAL ハンド・スケルペル インテグラル


New Knives

下記、ナイフ達の詳細は追ってUPしていきます。しばしお待ち下さい。

HAND SCALPEL2 ハンド・スケルペル2

3 1/2″FIELD&STREAM 3 1/2”フィールド&ストリーム

4″SEMI-SKINNER 4”セミスキナー

4″UTILITY HUNTER 4”ユーティリティーハンター

Heavy-Duty-KNIFE ヘビーデューティーナイフ

Hand Scalpel INTEGRAL ハンド・スケルペル インテグラル

5″ Classic-Hunter2 5”クラシックハンター2

Nomad & J.M-Stream Field Set & Pair Sheath Integral One-piece Model ノマッド&J.M ストリーム フィールドセット&ツインシース インテグラル ワンピースモデル

HAND SCALPEL3 ハンド・スケルペル3

 

 


次回参加のナイフショーは、2018年2月11日(日)開催されます、銀座ブレードショーとなります。よろしくお願い致します。

The next time I participate in the knife show will be held on Sunday, February 11, 2018, will be the Ginza blade show. Thank you.

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm


Edge on the Border

雑誌「Fielder」―カスタムナイフの可能性―

という企画に参加させて頂きました。

Magazine “Fielder” – Possibility of a custom knife -:

https://www.napi.ac/ginza/fielder/Fielder_knife.pdf

この↓ナイフがその時、実使用されたナイフです。

The knife below is the real thing.

Nomad

ノマッド

雑誌「Fielder」の ―カスタムナイフの可能性― という企画・・・狩猟において鹿を解体する事を前提とした、なるべく小さなナイフを・・・という条件でデザインしたナイフである。このナイフは実際に服部文祥氏がハンティングで仕留めた3歳の雄鹿の解体に使用し胸骨を割り、紙面でインプレッションを記した実物である。サバイバル登山家である服部氏の旅を考慮しシースはラブレス氏の「ニューヨークスペシャル」のシース構造を参考にした更に小型のイン ポケット型のシースとした。ノマッドというネーミングは「遊動民」という意味である。ここに提示してある画像も服部氏の実使用後に返却されたナイフを撮影したものである。

※インポケット型のシースというアイデア自体、もちろんラブレス氏の「ヒップポケットハンター」という先行するモデルが存在する。ノマッドの身幅や寸法の参考にもさせて頂いている。また「ハンド・スケルペル」の項目でも述べたように常時携帯可能(法的にも)であり且つ熊一頭をも解体する事ができるという汎用性の高さを持つこのナイフ。矛盾するかのようなナイフに対する相反する要求に正面から答えを与え、両立させたこのナイフのコンセプトは企画自体のバックボーンともなっていると考えられる。誌面でも紹介されているが「ノマッド」は「ハンド・スケルペル」を更に狩猟寄りにシフトした「ハンド・スケルペル・スキニング」を、その革新的な「スウィンガー」と呼ばれる優れた携帯性能を持つシースともども目指すべき究極の到達点として設定し、デザインを起こした。

A magazine “Fielder” – a possibility of a custom knife – a plan – a knife designed under the condition that it is as small as possible as a premise to dismantle the deer in hunting.   This knife is actually the actual thing that Mr. Hattori used for disassembling the 3-year old Bull Deer, broke the sternum and made an impression on the magazine.    Sheath takes into consideration the way of Mr. Hattori’s journey as a “survival climber”. I referred to the very famous “New York Special” sheath.
And it was a smaller in-pocket type sheath.   Naming “Nomad” means ” floating people”.   The image presented here was taken after Mr. Hattori’s actual use.

※The idea of putting it in pocket is already Mr. Loveless’s idea. There is a preceding model called “Hip Pocket Hunter”. It made reference to the size of “Nomad”. In addition, “Hand · Scalpel” is always portable. You can also disassemble and deal with bears. It is a knife that solved this inconsistent request. “Nomad” set “Hand Scalpel Skinning” as the ultimate reach point and designed it.

刃長65mm/全長160mm/重量g  ¥35,000(税別)

鋼材:ATS-34

ハンドル材:グリーンキャンバスマイカルタ

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:ホロ―グラインド ミラー

非売品 Not for sale


Nomad & J.M-Stream Field Set & Pair Sheath
Nomad & J.M-Stream Field Set

 


 

Special Thanks and more

HP他、諸々未完成でご不便おかけしておりますが、ナイフのオーダーは常時お受け付けさせて頂いております。お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さい。またHP上の一部の美しいナイフ写真はマトリックス・アイダ、相田東紀氏に撮影頂いたものです。本来画像にクレジットを入れるべき所ですが、ここにスペシャル・サンクスとして感謝の意を表させて頂きます。またカスタマー様各位、ブログやSNSにてナイフをご紹介頂いております皆様方、僕のナイフをお取り扱い頂いているディーラーの皆様ありがとうございます。ナイフにエングレービングを施して頂いた林田英樹氏(林田氏には写真も提供頂いております)にも感謝致します。ナイフメーカーでもある林田氏は近年誰も真似出来ないようなその独自の世界観と高度な技術力でナイフの魅力の拡大に多大な貢献をされている方でもあります。林田さんの創るその素晴しいナイフからは目が離せません。更にこのようなナイフの特集を組んで頂き、記事掲載を快く許可して頂いた「Fielder」編集部の皆様と、笠倉出版社様、企画に対し多大な労力と並々ならぬ情熱をそそいで取り組んで下さったサバイバル登山家、服部文祥氏にも感謝の意を表させて頂きます。皆々様ありがとうございました。それから我が友 .  に。最後になりますが、未だ「カスタムナイフ」(狭義にはストック&リムーバル法によるモダンアメリカンカスタムナイフ)というジャンルも概念さえも無い時より、前人未到とも云える世界に踏み込み、困難にチャレンジし確立されてこられた先人への尊敬と最大限の感謝を。後からの者としてその先人の果敢な挑戦と努力に常日頃より頭の下がる思いです。こうして僕がナイフを制作する事ができるのも、その技術体系はもとより各種材料や道工具類に至るまで、生産環境や流通手段そのものがひとつの文化としてきちんと根付き、位置づけられた結果であると考えます。各ギルドの設立やショーの開催も含め、ナイフメイキングの楽しさやその裾野の拡大に到るまで、先人の成し遂げた功績を後退させる事無く、継承、発展させるべく努力していく決意をもって感謝の意に代えさせて頂きたく思います。そして何よりもいつも最も驚嘆させられるのは先人の「ナイフ」それ自体なのです。(これらの事はモダニズムやアヴァンギャルド芸術との関連でも語られるべき事かとも思いますが・・・バウハウス、用の美、最小手数で最大効果、ミニマリズム、分業生産〜個人のアトリエへ、など・・・それはまた別の機会に)これまでナイフが人間に必要とされない時代はありませんでした。今後もどんなに文明が進歩しようともナイフは必ず人間の傍らに、手許にある事でしょう。ある意味ではナイフは物を創りだすための物を創る道具を創るための道具というように自己言及的な意味でも原初のポジションに、また同時にメタポジションにある道具であるとも云いうるかもしれません。ナイフ、を、創るという事と、ナイフ、で、創るという事は別ち難く結びついています。ホモ・サピエンス、ホモ・ルーデンスと隔てホモ・ファーベル(工作人)として「人間」というものを定義したのはフランスの哲学者ベルクソンですが、「解体」する事をも含めて人間が物を創る存在である以上、常にそこにはナイフがあるはずです。このようなナイフという道具の持つ歴史とその照らし出す深度と射程を思う時、ナイフを制作する上において、これまで引かれた事の無いライン(外形デザイン)などは無いし、考えて来られなかった構造などは無いのだという事を認識させられます。それ故に、なにも見ずに何も重ねずに白紙(タブラ・ラサ―tabla rasa[ヤスリで磨かれた板:すなわちナイフ]・・・無限のナイフを生みだすデーターベース・・・メタポジション)から描き起こしたナイフのデザインはむしろ優れていれば優れている分だけ常に既にあの「ナイフ」と呼ばれてきたものに限りなく似ているのです。ナイフはこの上なくシンプルなひとつの道具ですが使われる材料はその時代その時代の最先端の人類の叡智の結晶体とも云えるような優れた素材とそれを加工するための高度なテクノロジーを駆使して生産されてきました。従って鋼材を代表とする材料の進化とそれを十全に加工、制作する技術(それは今なおも手仕事による所が大きいのですが)にはナイフの内容と内実、つまりは性能を問う真の意味でのオリジナリティというものを発揮しうる余地が最もあるのかもしれません。それからナイフの使用目的とする対象と使用される環境の側の変化、その両サイドの質の変化とナイフユーザーすなわち我々ナイフの使用者の側の諸問題群。この複数に絡まり、かつ幾重にも重なる異なる系を束ねるピントの合うただ一点の場所、三つ巴のどれもが突出する事なく力の拮抗したバランスの取れるただ一点のその場所こそがナイフに新たなオリジナルデザインというものを要求するのでしょう。それは制作方法と生産体系のデザインを伴うものともなるのでしょう。そして当然ではありますがその事はむしろナイフをデザインするという事の独自性と重要性を補強するものです。各時代、世界各地域に残る「風土(和辻哲郎)」に即したナイフ達の多種多様な在り方はその事を如実に物語っています。ナイフのデザインは「何々のような」ナイフというようにハリボテ、張り子の虎、「虎」の「柄」の衣を纏い着飾る大阪のおばちゃんやデザイナーの持って来たプロトタイプのiPhoneを水に沈め未だ空気が入っていると喝破したスティーブ・ジョブズの言ったようにiPhoneの形をした泡だらけの弁当箱を目指すものではありません。1/1スケールの野生の虎そのもの、つまり過不足無くナイフそのものを創出せねばならないという事です。形を生むためには必ず型が必要でありその型はいったい何に求めればよいのか?という事です。「普通のハンティング・ツールを意識的に究極の状態までした・・・」と云うラブレス氏の言葉はどこまでも的確です。意識的であるというこの言葉の中にこそ通常考えられる意味とは矛盾するようですが僕には恣意的判断をいかに排し、いかにナイフを創るべきなのかという事の答えが詰まっているように感じます。意識的であるためにはまず自分の趣味性、指向性、嗜好性など大袈裟に言えば真・善・美の判断を一旦括弧に入れる必要があるからです。本物のナイフが創りたいと切に思います。目下、僕はナイフの歴史の一ページに、永い金太郎飴のほんの一断面としてかもしれないですが参加させて頂ける事自体を誇りとし、目標とするナイフに一歩でも近づく事ができるよう制作に励んでいきたいと思います。ナイフのオリジナリティや独自の感性などというものは絶えざる模倣の果ての果て、ロジックの限りを尽くして制作された末の末にようやく手に出来るか出来ないかというものであると自覚しております。いろいろ述べさせていただきましたが、常に胸に谺するのは先人のこのような言葉です。「やってみな!―Let’s try!! Kei!!」。HPはこれまで中々更新できず在庫状況も後手ごてになっておりましたが、今後は更新と充実をはかり皆様に楽しんで頂けるHPにしていきたいと思います。まだまだ修行中の身であり、制作の度(旅)にナイフの奥深さと広大な世界に圧倒されるばかりではありますが、一本一本全力で取り組んでいく所存です。今後とも、宜しくお願い致します。

このサイト内にもしお腹を抱えて笑う、というような、そんな素敵な奇跡的な場があるとすればそれはきっとGoogle翻訳先生がやってくれた事かもしれません。Special thanks, Google translation先生。グーグル翻訳先生、大阪のおばちゃんもありがとう。ここに表明させて頂いたのはあくまで僕個人の自分の制作するナイフに対する考えの一面でありごく一部です。ナイフの世界の魅力はそもそもこの範疇に納まるものではございません。千差万別十人十色百花繚乱、より自由な様々なナイフがある事でナイフの世界の魅力は一層に増すものである事を信じます。特にここでは「装飾」に代表されるナイフの美術的価値やいろいろな意味を担って来たナイフの付加価値などの側面は意識的に排させて頂きました。あきらかな僕の間違いや思い違いは直ちに訂正削除し新たにやり直させて頂きますので何かあれば是非直接にご教授下さい。

My website is incomplete and we are sorry for the inconvenience, but we accept orders for knives at all times. Feel free to contact us by phone or email. Also, some beautiful knife pictures on HP were taken by Mr. Haruki Aida of Matrix · Aida. Originally credit should be put in the image, but I would like to express my gratitude as Special Thanks here. Also to our customers, everyone who introduced our knife at blogs and SNS, thank you for all dealers who are dealing with my knife. I also appreciate Mr. Hayashida Hideki (Mr. Hayashida also provided pictures) that had been engraved on the knife. Mr. Hayashida who is also a knife maker has also made a great contribution to the enlargement of the attraction of the knife with its unique world view and advanced technical capabilities that no one can imitate in recent years. I can not take my eyes off from that wonderful knife that Mr. Hayashida creates. In addition, I organized a special feature of such a knife, and with the people of the editorial department “Fielder” who allowed us to post articles, Kasakura publishing company, I worked hard with extensive labor and extraordinary passion for the planning I would also like to thank Mr. Bunsho Hattori, a survival climber who gave me the opportunity. Thank you for everyone. Then to my friend “.” . Finally, I was challenged to establish a challenge to step into the world where it was said to be unexpected when there was no genre or even a concept “custom knife” (in a narrow sense, the modern American custom knife by the stock & removal method) I respect and give my utmost gratitude to my predecessors. As a follower, I am always thankful for my bold challenge and efforts of my predecessor. I think that I can made a knife is the result of properly rooting and positioning the production environment and distribution means themselves properly as a culture until the technical system and various materials and tools. I decided to make efforts to succeed and develop it without losing the achievement that the predecessor accomplished, including the establishment of each guild and the holding of the knife show, until the enjoyment of the knife making and the expansion of the footsteps are reached. I would like to replace it with gratitude. And the most amazing thing all the time is the pioneer’s “knife” itself. (I think that these things should be told also in connection with modernism and avant-garde art · · · Bauhaus, beauty for purpose, maximum effect with minimum number of steps, minimalism, division of labor production, to individual studio, etc · It will be on another occasion) There has never been a time when human beings do not need a knife. Regardless of how much civilization advances in the future, the knife will certainly be in hand, beside humans. In a sense, the knife is in its original position in terms of self-reference as a tool to create a tool to create things to create things, and may also be said to be a tool in a meta position at the same time Hmm. Knife, creating somethings, knife, making are difficult to separate. It is French philosopher Bergson who defined “human” as Homo faber(man as maker) separated from Homo sapiens, Homo ludens, but human creates things including “dismantling” As long as there is, there should always be a knife there. When thinking about the history of such a tool called a knife, the history is depth and range to be illuminated, there is no line (contour design) that has never been drawn, and I recognize that there are all structures . Therefore, without drawing anything, I drew up from nothing but a blank sheet (tabla rasa [a plate polished with file: a knife) … a database that produces an infinite knife … meta position) The design of the knife is rather similar to what has always been called that “knife” as much as it is better if it is better. Although the knife is an utmost simple tool, the material used for the knife is excellent material that can be said to be the crystalline body of the state-of-the-art human wisdom of that era, and advanced materials for processing the knife It has been produced using technology. Therefore, the evolution of materials typified by steel materials and the technology to fully process and produce them (which is still a large part due to handicrafts still), the contents and actuality of the knife, may be able to demonstrate originality in a true. Then, there is a problem of change of the object to be used by the knife and the side of the environment where the knife is used. Changes in the quality of both sides and changes of the knife user side. It is a single point of focus that tangles this multiple and bundles different systems that overlap multiple times, None of the three projects will protrude, that place of the one point which balanced with antagonism of force will demand a new original design for the knife. It should be accompanied by design of production method and production system. And although it is natural, that is to reinforce the identity and importance of designing the knife rather. The various ways of the knives remaining in each era and around the world tell the story. The design of the knife has been immersed in water in the prototype iPhone brought by designers and Osaka ‘s aunt who clothes the clothing of Haribote:Papier tiger, “Tiger” as a “knife like what” like a knife As Mr. Steve Jobs who has cracked in with air, it does not aim to be a foam-filled lunch box shaped like an iPhone. It means that I must create knife itself like the tiger itself of the 1/1 scale. In order to produce a shape, it is necessary that a mold is always necessary, and what is required of that type. Mr. Loveless’s saying “I made consciously the ordinary hunting tool to the ultimate state …” is exactly where you are. In this word of consciousness seems contradictory to the usually considered meaning but how to eliminate arbitrary judgment and as the answer of how to create a knife is packed I feel it. In order to be conscious, firstly it is necessary to put the judgment of trueness, goodness and beauty in parentheses firstly about my taste, directionality, preference and so on. I would like to think that the nature of this object should be created in the mind of the person who is aware of the fact that the originality is rather conscious. At the moment, I would like to participate in the production so that we can be a part of the history of the knife, but as pride in being able to participate, so that I can get closer to the target knife think. The originality of the knife and unique feeling, etc. are conscious of finishing at the end of the end of continuous mimicry, at the end of the end of the production of the logic, finally realizing that it can be done or not I will. I mentioned many things, it is this predecessor ‘s words that always keeps on my mind. “Let’s try !! Kei !!”. The website can not be updated in the middle so far, the inventory situation was also postponed, but in the future I would like to make it HP that you can enjoy updating and fulfilling in the future. It is still being learned and it is just overwhelmed by the deep depth of the knife and the vast world in the degree of production (journey), but I am willing to work with every single effort one by one. Sincerely.

If there is such a wonderful miraculous place like this if you laugh with a stomach inside this site, it may be the thing that Google Translator teacher surely did. Special thanks, Google translation sensei. Google translation teacher, Osaka ‘s aunt, thank you too. What I announced there is only a part of my idea of my own personalized knife and it is only a small part. The charm of the knife world does not fit in this category in the first place. I believe that the appeal of the world of knives will be further increased by the fact that there are various free knives, as much as possible. Particularly in this case, the aspects such as the artistic value of the knife represented by “decoration” and the value added value of the knife who had carried various meanings were intentionally excluded. Please clearly notify me if there is something so clearly that my mistakes and mistakes will be corrected and delete immediately and I will redo it newly. Thank you.

I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

20171106

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Doctor.S ドクター・S

The knife is like a mirror.

It Projecting humans and this world.


カスタムナイフメーカー 内田 啓 .のホームページです。

Custom Knife maker Kei. Uchida’s website.


New

HAND SCALPEL 100本制作記念ナイフ

私事ではございますが、おかげ様を持ちまして僕のナイフ制作も100/100本となりました。その記念に100本目のナイフのカスタマー様にオリジナルタグをおつけさせて頂きました。これもひとえに僕のナイフをご購入、オーダー下さったナイフユーザー様、カスタマー様方のおかげです。これからもナイフが必要とされる限り200本、300本、1000本、更には10,000本と常により良いナイフを目指して精進していく所存です。高い高い山の頂きはまだまだ遠い遥か彼方ではありますが必ずや登頂する決意を新たに固めております。皆様方まことにありがとうございました。“ならし”は、ようやく終了しました。これからピッチをあげて参ります。今後とも宜しくお願い申し上げます。

2017年10月28日 内田 啓.


Galleryメニュー―Knife List内、在庫のあるナイフは即日納品可能です。また在庫特別価格のナイフもございます。ウェブサイトは未完成ではありますが、今後よりいっそう充実させていきますので、どうぞごゆっくりご覧下さい。


10月21日(土)22日(日) 開催、第38回 JKGナイフショーに参加させて頂きました。台風接近という悪天候の中、ご来場、お買い上げ下さった方々、運営、事務局の方々、ナイフディーラー様、ナイフメーカーの皆様方、大変お世話になりました。誠にありがとうございました。今後共、よろしくお願い致します。

2017年10月23日 内田 啓.


2017年度 第33回 JKGナイフコンテストにて、下記ナイフHand Sculpel INTEGRALが、鈴木眞メモリアル賞を受賞致しました。これからも賞の名に恥じぬナイフを制作していきたく思います。ありがとうございました。

https://www.jkg.jp/contest2017.htm

Hand Scalpel INTEGRAL ハンド・スケルペル インテグラル


下記、ナイフ達の詳細は追ってUPしていきます。しばしお待ち下さい。

HAND SCALPEL2 ハンド・スケルペル2

3 1/2″FIELD&STREAM 3 1/2”フィールド&ストリーム

4″SEMI-SKINNER 4”セミスキナー

4″UTILITY HUNTER 4”ユーティリティーハンター

Heavy-Duty-KNIFE ヘビーデューティーナイフ

Hand Scalpel INTEGRAL ハンド・スケルペル インテグラル

5″ Classic-Hunter2 5”クラシックハンター2

Nomad & J.M-Stream Field Set & Pair Sheath Integral One-piece Model ノマッド&J.M ストリーム フィールドセット&ツインシース インテグラル ワンピースモデル

HAND SCALPEL3 ハンド・スケルペル3


次回参加のナイフショーは、2018年2月11日(日)開催されます、銀座ブレードショーとなります。よろしくお願い致します。

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm


Edge on the Border

雑誌「Fielder」―カスタムナイフの可能性―

という企画に参加させて頂きました。

Magazine “Fielder” – Possibility of a custom knife -:

https://www.napi.ac/ginza/fielder/Fielder_knife.pdf

この↓ナイフがその時、実使用されたナイフです。

The knife below is the real thing.

Nomad

ノマッド

雑誌「Fielder」の ―カスタムナイフの可能性― という企画・・・狩猟において鹿を解体する事を前提とした、なるべく小さなナイフを・・・という条件でデザインしたナイフである。このナイフは実際に服部文祥氏がハンティングで仕留めた3歳の雄鹿の解体に使用し胸骨を割り、紙面でインプレッションを記した実物である。サバイバル登山家である服部氏の旅を考慮しシースはラブレス氏の「ニューヨークスペシャル」のシース構造を参考にした更に小型のイン ポケット型のシースとした。ノマッドというネーミングは「遊動民」という意味である。ここに提示してある画像も服部氏の実使用後に返却されたナイフを撮影したものである。

※インポケット型のシースというアイデア自体、もちろんラブレス氏の「ヒップポケットハンター」という先行するモデルが存在する。ノマッドの身幅や寸法の参考にもさせて頂いている。また「ハンド・スケルペル」の項目でも述べたように常時携帯可能(法的にも)であり且つ熊一頭をも解体する事ができるという汎用性の高さを持つこのナイフ。矛盾するかのようなナイフに対する相反する要求に正面から答えを与え、両立させたこのナイフのコンセプトは企画自体のバックボーンともなっていると考えられる。誌面でも紹介されているが「ノマッド」は「ハンド・スケルペル」を更に狩猟寄りにシフトした「ハンド・スケルペル・スキニング」を、その革新的な「スウィンガー」と呼ばれる優れた携帯性能を持つシースともども目指すべき究極の到達点として設定し、デザインを起こした。

A magazine “Fielder” – a possibility of a custom knife – a plan – a knife designed under the condition that it is as small as possible as a premise to dismantle the deer in hunting.   This knife is actually the actual thing that Mr. Hattori used for disassembling the 3-year old Bull Deer, broke the sternum and made an impression on the magazine.    Sheath takes into consideration the way of Mr. Hattori’s journey as a “survival climber”. I referred to the very famous “New York Special” sheath.
And it was a smaller in-pocket type sheath.   Naming “Nomad” means ” floating people”.   The image presented here was taken after Mr. Hattori’s actual use.

※The idea of putting it in pocket is already Mr. Loveless’s idea. There is a preceding model called “Hip Pocket Hunter”. It made reference to the size of “Nomad”. In addition, “Hand · Scalpel” is always portable. You can also disassemble and deal with bears. It is a knife that solved this inconsistent request. “Nomad” set “Hand Scalpel Skinning” as the ultimate reach point and designed it.

刃長65mm/全長160mm/重量g  ¥35,000(税別)

鋼材:ATS-34

ハンドル材:グリーンキャンバスマイカルタ

フィッティング:ニッケルシルバー

ブレード:ホロ―グラインド ミラー

非売品 Not for sale


Nomad & J.M-Stream Field Set & Pair Sheath
Nomad & J.M-Stream Field Set

 


 

Special Thanks and more

HP他、諸々未完成でご不便おかけしておりますが、ナイフのオーダーは常時お受け付けさせて頂いております。お気軽にお電話、メールにてお問い合わせ下さい。またHP上の一部の美しいナイフ写真はマトリックス・アイダ、相田東紀氏に撮影頂いたものです。本来画像にクレジットを入れるべき所ですが、ここにスペシャル・サンクスとして感謝の意を表させて頂きます。またカスタマー様各位、ブログやSNSにてナイフをご紹介頂いております皆様方、僕のナイフをお取り扱い頂いているディーラーの皆様ありがとうございます。ナイフにエングレービングを施して頂いた林田英樹氏(林田氏には写真も提供頂いております)にも感謝致します。ナイフメーカーでもある林田氏は近年誰も真似出来ないようなその独自の世界観と高度な技術力でナイフの魅力の拡大に多大な貢献をされている方でもあります。林田さんの創るその素晴しいナイフからは目が離せません。更にこのようなナイフの特集を組んで頂き、記事掲載を快く許可して頂いた「Fielder」編集部の皆様と、笠倉出版社様、企画に対し多大な労力と並々ならぬ情熱をそそいで取り組んで下さったサバイバル登山家、服部文祥氏にも感謝の意を表させて頂きます。皆々様ありがとうございました。それから我が友 .  に。最後になりますが、未だ「カスタムナイフ」(狭義にはストック&リムーバル法によるモダンアメリカンカスタムナイフ)というジャンルも概念さえも無い時より、前人未到とも云える世界に踏み込み、困難にチャレンジし確立されてこられた先人への尊敬と最大限の感謝を。後からの者としてその先人の果敢な挑戦と努力に常日頃より頭の下がる思いです。こうして僕がナイフを制作する事ができるのも、その技術体系はもとより各種材料や道工具類に至るまで、生産環境や流通手段そのものがひとつの文化としてきちんと根付き、位置づけられた結果であると考えます。各ギルドの設立やショーの開催も含め、ナイフメイキングの楽しさやその裾野の拡大に到るまで、先人の成し遂げた功績を後退させる事無く、継承、発展させるべく努力していく決意をもって感謝の意に代えさせて頂きたく思います。そして何よりもいつも最も驚嘆させられるのは先人の「ナイフ」それ自体なのです。(これらの事はモダニズムやアヴァンギャルド芸術との関連でも語られるべき事かとも思いますが・・・バウハウス、用の美、最小手数で最大効果、ミニマリズム、分業生産〜個人のアトリエへ、など・・・それはまた別の機会に)これまでナイフが人間に必要とされない時代はありませんでした。今後もどんなに文明が進歩しようともナイフは必ず人間の傍らに、手許にある事でしょう。ある意味ではナイフは物を創りだすための物を創る道具を創るための道具というように自己言及的な意味でも原初のポジションに、また同時にメタポジションにある道具であるとも云いうるかもしれません。ナイフ、を、創るという事と、ナイフ、で、創るという事は別ち難く結びついています。ホモ・サピエンス、ホモ・ルーデンスと隔てホモ・ファーベル(工作人)として「人間」というものを定義したのはフランスの哲学者ベルクソンですが、「解体」する事をも含めて人間が物を創る存在である以上、常にそこにはナイフがあるはずです。このようなナイフという道具の持つ歴史とその照らし出す深度と射程を思う時、ナイフを制作する上において、これまで引かれた事の無いライン(外形デザイン)などは無いし、考えて来られなかった構造などは無いのだという事を認識させられます。それ故に、なにも見ずに何も重ねずに白紙(タブラ・ラサ―tabla rasa[ヤスリで磨かれた板:すなわちナイフ]・・・無限のナイフを生みだすデーターベース・・・メタポジション)から描き起こしたナイフのデザインはむしろ優れていれば優れている分だけ常に既にあの「ナイフ」と呼ばれてきたものに限りなく似ているのです。ナイフはこの上なくシンプルなひとつの道具ですが使われる材料はその時代その時代の最先端の人類の叡智の結晶体とも云えるような優れた素材とそれを加工するための高度なテクノロジーを駆使して生産されてきました。従って鋼材を代表とする材料の進化とそれを十全に加工、制作する技術(それは今なおも手仕事による所が大きいのですが)にはナイフの内容と内実、つまりは性能を問う真の意味でのオリジナリティというものを発揮しうる余地が最もあるのかもしれません。それからナイフの使用目的とする対象と使用される環境の側の変化、その両サイドの質の変化とナイフユーザーすなわち我々ナイフの使用者の側の問題群。この複数に絡まり、かつ幾重にも重なる異なる系を束ねるピントの合うただ一点の場所、三つ巴のどれもが突出する事なく力の拮抗したバランスの取れるただ一点のその場所こそがナイフに新たなオリジナルデザインというものを要求するのでしょう。それは制作方法と生産体系のデザインを伴うものでもあるはずです。そして当然ではありますがその事はむしろナイフをデザインするという事の独自性と重要性を補強するものです。各時代、世界各地域に残る「風土(和辻哲郎)」に即したナイフ達の多種多様な在り方はその事を如実に物語っています。ナイフのデザインは「何々のような」ナイフというようにハリボテ、張り子の虎、「虎」の「柄」の衣を纏い着飾る大阪のおばちゃんやデザイナーの持って来たプロトタイプのiPhoneを水に沈め未だ空気が入っていると喝破したスティーブ・ジョブズの言ったようにiPhoneの形をした泡だらけの弁当箱を目指すものではありません。1/1スケールの野生の虎そのもの、つまり過不足無くナイフそのものを創出せねばならないという事です。形を生むためには必ず型が必要でありその型を何に求めるのかという事です。「普通のハンティング・ツールを意識的に究極の状態までした・・・」と云うラブレス氏の言葉はどこまでも的確です。意識的であるというこの言葉の中にこそ通常考えられる意味とは矛盾するようですが僕には恣意的判断をいかに排し、いかにナイフを創るべきなのかという事の答えが詰まっているように感じます。意識的であるためにはまず自分の趣味性、指向性、嗜好性など大袈裟に言えば真・善・美の判断を一旦括弧に入れる必要があるからです。オリジナリティはむしろ意識的であるというこの意識の在り方の中にこそ宿るものであろうと・・・。本物のナイフが創りたいと切に思います。目下、僕はナイフの歴史の一ページに、永い金太郎飴のほんの一断面としてかもしれないですが参加させて頂ける事自体を誇りとし、目標とするナイフに一歩でも近づく事ができるよう制作に励んでいきたいと思います。ナイフのオリジナリティや独自の感性などというものは絶えざる模倣の果ての果て、ロジックの限りを尽くして制作された末の末にようやく手に出来るか出来ないかというものであると自覚しております。いろいろ述べさせていただきましたが、常に胸に谺するのは先人のこのような言葉です。「やってみな!―Let’s try!! Kei!!」。HPはこれまで中々更新できず在庫状況も後手ごてになっておりましたが、今後は更新と充実をはかり皆様に楽しんで頂けるHPにしていきたいと思います。まだまだ修行中の身であり、制作の度(旅)にナイフの奥深さと広大な世界に圧倒されるばかりではありますが、一本一本全力で取り組んでいく所存です。今後とも、宜しくお願い致します。

このサイト内にもしお腹を抱えて笑う、というような、そんな素敵な奇跡的な場があるとすればそれはきっとGoogle翻訳先生がやってくれた事かもしれません。Special thanks, Google translation先生。グーグル翻訳先生、大阪のおばちゃんもありがとう。ここに表明させて頂いたのはあくまで僕個人の自分の制作するナイフに対する考えの一面でありごく一部です。ナイフの世界の魅力はそもそもこの範疇に納まるものではございません。千差万別十人十色百花繚乱、より自由な様々なナイフがある事でナイフの世界の魅力は一層に増すものである事を信じます。あきらかな僕の間違いや思い違いは直ちに訂正削除し新たにやり直させて頂きますので何かあれば是非直接にご教授下さい。

I will accept knife orders all the time. Feel free to contact me by email.


お問い合わせ Contact

Tel     090-9238-9136

email     r-koubou@cup.ocn.ne.jp

HP     http://kei-uchida-knife.raindrop.jp

 

Kei .  Uchida  / 内田 啓.


 

 

New Knives

下記、ナイフ達の詳細は追ってUPしていきます。しばしお待ち下さい。

HAND SCALPEL2 ハンド・スケルペル2

3 1/2″FIELD&STREAM 3 1/2”フィールド&ストリーム

4″SEMI-SKINNER 4”セミスキナー

4″UTILITY HUNTER 4”ユーティリティーハンター

Heavy-Duty-KNIFE ヘビーデューティーナイフ

Hand Scalpel INTEGRAL ハンド・スケルペル インテグラル

5″ Classic-Hunter2 5”クラシックハンター2

Nomad & J.M-Stream Field Set & Pair Sheath Integral One-piece Model ノマッド&J.M ストリーム フィールドセット&ツインシース インテグラル ワンピースモデル

HAND SCALPEL3 ハンド・スケルペル3

Smuggler スマグラー

5″ Classic-Hunter 5”クラシックハンター

4″DROPPED HUNTER 4

 


僕が次回参加のナイフショーは、2018年2月11日(日)開催されます、銀座ブレードショーとなります。よろしくお願い致します。

https://www.napi.ac/ginzaknife.htm